極刑に処す!
「会員制海洋レジャークラブ」、久々の退会処分が出ました。
規約の厳しいことでも有名ですが、その適用も容赦ございません。
先日、小型ボートで出廷された田中さん(仮名)、
まあ、もとよりマイペースな方、悪く言えば自分本位、
以前より何回か、眉間に皺寄る出来事が続いておりました。
その空気を察してでしょうか(いや、そんな察しのいい方ではない)
クラブの中で、お知り合いを作られて、
「今度、出艇するときは、ご一緒させてください」と約束され、
この日は、3名様でそれぞれのボートで出航されたのですが・・・。
昼頃でしたでしょうか、
わたしが事務所内のデスクで、ニコッタに興じていますと、
突然、海のほうから、雷鳴とどろくような大音響が響き渡り、
「人命救助です、周囲の小型ボートは移動してください!」と、
あの聞きたくもない海上保安庁様の怒号が聞こえるではありませんか。
いや、もうビックリしたのなんのって!
机のそばから転がり落ちるように、小型ボート出航スロープに走り出て、
「よもやうちの船ではあるまいな!」と海のほうを探しました。
海保に移動命令を出されて、
しぶしぶ帰港したカヤックに、飛びつくように聞きに行って、
「どこから出た船?!」と言ったところ、うちの船。
周囲には、3,4艇、同じ仲間がいたというのに、
なんで、そんなところへ海上保安庁の巡視船が来るのでしょう。
第一、巡視船が近寄れるような浸水域ではありません。
岸から数メートル、泳いでもたどり着くような浅瀬です。
「エンジン空ぶかしをしていたので、焼き付いたみたい」
(なんで、空ぶかしなんか・・・!?)
「アンカーが海底に引っかかって、それを引っ張ろうとしていたみたいですよ」
(アンカー!?が引っかかった?そんなもん、切れよ!)
「でも、僕ら、すぐ傍にいたから、呼んでくれれば牽引したのに」
そりゃ、そうです、
相互扶助が「会員制海洋レジャークラブ」のモットーです。
『ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために』
そしたら今度は、対岸から、冒頭言った3人組の1人の船が、すっ飛んで行くではありませんか。
嫌な予感。
・・・
予感的中。
・・・
アンカーを引っ張ろうとして、ふかしたエンジンが焼き付いて、
動けなくなったので海上保安庁を呼びました・・・だと。
おまえ、海上保安庁は、ジャフじゃないんやでえ。
タクシー呼んでるつもりやないやろなあー。
しかも、そのあとオールで漕いでサッサと帰港するではありませんか。
目の前には、でっかい巡視船が、
魚雷さえ撃ちかねない様相で居座っているのに。
わたし、・・・・気が遠くなりました。
陸上からは保安庁が車で駆け付けてくるわ、
海上には巡視船がニラミを利かせているわ。
こっぴどく叱られたのは言うまでもありませんが、
管理責任は、母港であるわたくしどもにもありますから、
もちろん、わたしも平身低頭謝り続けました。
まず、緊急事態にアンカーを切るナイフを装備していない。
救助要請の連絡を母港にしなかった。
海上保安庁に連絡した後、仲間に報告して、
「だいじょ~ぶ♬海保、呼んだから」と本末転倒。
緊急連絡用の携帯電話を防水用ビニールに入れていなかったので、
その後水没して、指示が一切受けられなかった。
オールを持っているなら、そのまま近場の岸に付けるべき。
ありとあらゆるリスク管理が出来ていない。
そのうえ、エンジンを自分で引き上げず、保安庁の人に持たせた。
「すみません」の一言もない!
オカに上がったら、もう自分は帰る準備をしていたのには驚きました。
挙げたらきりがないのですが、
取りあえず上記の理由で、即刻退会処分!
船置場のボートも撤収命令がでました。
ハッキリ言います、
「二度と来るな!」
状況判断の出来なすぎる事にもほどがあります。
海上保安庁は、警察よりもはるかに厳しいところです。
あれはもう軍隊、海軍そのものです。
いい加減な認識で、「海の警察118」に電話なんかするでねえ!
眉間にしわ寄せたときに、退会処分にしておくんだったー!
我慢なんか、するんじゃなかったー!
大喜
2016/05/08 07:53:13
「会員制海洋レジャークラブ」に入会するときに
当然、オリエンテーションは行って、
最低限のルール、万一事故が起こった場合、海上保安庁のこと、
などレクチャーされているとは思いますけど、
それでも、資質の差でしょうか?心構えの差でしょうか?不届き者は出ますね
戸板一枚下は地獄
それをご存じない、軽く見ているのでしょうか?
ちゃんと教育できなかったのは残念ですが
資質のない者はある確立でいる者です
はなこさん・・・お疲れ様でした
追記:
昔、私がお寿司屋さんで仕事してたときのアルバイトの話です
「米洗ろといて」
(お米をといどいて)
しばらくすると、そのアルバイト・・・ブクブク泡だててました
洗剤を入れて洗っていたのでした
「おまえは高校生にもなって米をといだことも無いのかあ!判らんかったら周りに聞け!!」
もう一つ、
「シャリに手を入れといて」
(はんぎりで冷ましている酢メシに宮島で切って空気を入れて冷ましといて)
しばらくすると、そのアルバイト・・・「熱いです ヤケドしました」
「おまえはアホか!熱いシャリの中に手(本物の)を入れてどうなるか想像もでかんのかあ!」
当然、高校生ぐらいなら知ってると思っていたのですが
今回のはなこさんのように疲れた話でした
一笑して肩の力を抜いていただければ幸いです
kazu
2016/05/06 21:19:54
ブログ広場からこんばんは
あまりの素っ頓狂なバ〇野郎には開いた口がふさがりません。
今回の処分は英断だと思います。
巡視船が来る事態かどうかは判断できるだろ!って。
泪珠
2016/05/06 14:31:59
海保をなんてお手軽に考えているんでしょう!!
開いた口がふさがりません~
はなこさん、災難でしたね・・・
アヴィ
2016/05/06 12:54:00
免許不要の3m未満のボートでしょうか。
免許不要でもルール無用ではないですね。
お疲れさまです。
らんなー
2016/05/06 10:49:10
ええぇぇぇ(;´Д`A 大変でしたねぇ…
トラブルメーカーが会員に潜んでいたとは… 心中お察しします。
パゴット
2016/05/05 23:30:04
私の所属しているオフ会クラブでも一人ど~しようもない爺さんがでいり禁止になりました。
迷惑をかけても反省のない人は救いようがないです。。。
ちゃいろや
2016/05/05 22:35:42
巡視船には魚雷は積んでないけれど
機関砲が狙っていたかもなあ。
交代で尖閣諸島まで行かなきゃならんかもしれない船を
気楽には呼べまへんわなあ・・・。
dee
2016/05/05 21:41:29
そうですね、軽い気持ちでボートの免許を取る人が多いですね。
僕もジェットとかウエイクボードがやりたくて免許を取ったけど、
どれも車より はるかに神経使いますよ!
Mt.かめ
2016/05/05 21:36:38
うわーー、大騒動でしたね(^_^;)
海上保安庁呼ぶなんて、よほどの事態でないと・・・。