ベストな心地よさ。

　個性とは何か。これを一言で答えるならば、「ベストな心地よさの違い」と言いたい。感性が違うとか、感じ方が違うとか、趣味が違うとか、違いは無限にある。この違いを集約するのは、「心地よさ」ではないか。心地がよくなければ、気分がよいとは言えない。気分とは精神が安らぐことである。どのように安らぐのか。心地よく安らぐからである。ただし、これは私の想定でしかない。私は体験者ではない。

　体調だけでなく、心地よい社会の形成も不可欠である。心地よくしてくれる人間関係が大切である。これは特に難しい。恋人関係、夫婦関係が一番心地よい関係かどうかは七不思議の世界である。なげなら、関係と言うものは意識的なものだから、心地よくしていきたいという意識に支えら、努力しているかどうかでも違ってくる。やる気が無くなれば、関係と言うものは蜃気楼のようなもので、あっという間に消滅してしまう。それに純粋な関係と言うものはない。何かの絆で繋がっている場合が多いから意図する分野以外の経済問題が絡んだりしてくると、もう、もつれた糸くずになってしまう。ほどいて正常に戻せなくなるから、つまり、こうしたケースが多発するから、法律や裁判による第三者の判定で納得するしかない。

　ややこしくなると、「心地よさ」の原点から意識が乖離（かいり）していくから事態は別物、別世界の出来事になってしまう。だから、常に原点回帰と言うダルマ運動を起こして、初心に回帰していかなければならない。原点を見つめることが大切である。初心＝原点＝心地よさ。この循環を探求していきたい。