妙に冷え込んできた。
眠れないので、ブラブラしようと外に出た。
雨も降りそうだし、防寒着代わりにとカッパを着て。

タウンは深夜、ロックアウトで入れない。
ウロチョロしてると、不用心そうな家が。
その庭に忍び込んだが、さすが部屋には鍵がかかってる。
で、釣り堀に行ってみると施錠されていない。
そこで、ちゃっかし忍び込むことに。

深夜で目がおかしいのか、
そこの釣り堀は、マイ釣り堀と全く同じに見える。
クマオとクマコと、名前が同じ管理人？もいる。

夢かとも思ったけど、
まっいいか、と釣りを始めた。
予想通りというか、上がってくるのはセコイサイズの魚ばかり。

水中で傘をさす、変なヤドカリがいたって
この釣り堀の自慢にはならない。
だって、どこでも簡単に釣れるんだから。

鍵をかけないわけだ。
たぶん、誰も忍び込まれたこともないんだろう。
二束三文の魚しかいないって、バレてるに違いないから。

が、残念ながら
僕には確かなウデがあった。
最後に、しっかりとランクイン魚を仕留めた。
ニゴイ君は、ベスト１０入り、間違いなし！

脂がのっていそうもないウナギも、
鯉こくにするには小ぶりなコイも
みんな売り払ったので、
手ぶらで、颯爽と家路についた。

空を見上げて火星を探したが、
火星どころか、星は全く見えなかった。当たり前だけど・・・