さっきの道を外れた行いに、天罰が下った。
けど、「大漁まで釣り」作戦は完遂しなくちゃならない。
で、俯きかげんに再びタウンに向かった。

もう、釣り堀前には噂のあの人が佇んでいる。
いったい、何を考えているんだろう？
七夕の日、一日限定なら、話しかけてもいいんだけれど・・・。

やはり、今はしおらしく振る舞わなければならない。
そこで、どん詰まりの９６番へ。
そんなところにも、スーッと現れる男がいる。
いたのが男の僕だと確認すると、無言で消えていく。
ああいう邪な心のヤツにも天罰を、と八つ当たり的につぶやく。

そうつぶやくのも、釣果が芳しくないからだ。
ランクイン圏に、ロープを投げても届かないサイズばかり。
それに、またカエルとヤドカリで、さっきと合わせて20分で5匹も。
お蔭で、パカ～ンと「大漁」マークが打たれてしまったじゃないか！

でも、真摯に反省している僕に、
お天道様は救いの手を差し伸べてくださった。
華のある、優雅なアユ。　美しいラインの体型を持つソウギョ。

そして、一すじの光も投じてくれた。
ランク60位前後に入るタニシ君が、その光。
先週、タニシは2位だったんだけど・・・、
なんて余計なことを口に出してはいけないのだ。

こうして、再び僕は正道を歩き出した。
じゃあ、「大漁」になったけど、夜もやろうかな～