ボーヤのブログは、一日にして成らず ^o^;

スカイボーヤ

【あらすじ】 金のボーヤ(金髪)と、銀のボーヤ(銀髪)は、マンネリを打破するため常に新しい登場の仕方を考える。
ジミーボーヤ(茶髪)は、地味ながらも魔法の学校へ通う。 いとこのボビーボーヤ(黒髪)は、ボーヤカフェを手伝う。
そんな孫たちを、隠居のジーヤは温かく見守る。 スカイボーヤ(本人)も、たまには登場するが、存在は薄い ^^;
※微妙に、続きになっています。意味がわからない時は、少し前から読んでみてね。 面倒くさくてごめんなさい。

ヤンキーに絡まれた! 2016 (その2)

日記


「さて、そろそろ帰ろうか?」
「やい、コラ! ちょっと待て!」

「え? なあに? 何か忘れ物した?」
「何のために、今日、俺を呼び出したんだよ! まだ、用件を聞いてねぇぞ!」

「あー、大事な用件を、すっかり忘れるところだった!」
「すっかり忘れてただろ!」

「ええと…。 バラキ君は、サミットがあることは知ってる?」
「おう、騒がしいことになってるよな」

「うん、そのことなんだけどね。 今回、僕らヒノモト高校が 議長校になっててね、」
「ちょ、ちょっと待て! サミットって、国同士が話し合うんじゃねぇのかよ!」

「あれ? G7 伊勢志摩サミットの方を、思い浮かべちゃった?」
「普通、このタイミングで、そっちのサミットしか思い浮かばねぇだろ!」

「僕が言ってるのは、全国の主要高校 7校が集まって行われる、J7 飯島サミットのことなんだけどね 」
「はぁ? J7だぁ? 何の略だよ、そのJ7の Jって? え? ジョークの Jか?w」

「ジャパンの Jだと思うけど…」
「しかも、飯島って どこだよ! え? 瀬戸内海か?」

「そ、そんな遠くには行かないよ! 駅通りにある、飯島旅館の2階の大広間を借りられることになってね 」
「え? あの ボロ旅館でやんのか?」

「ボロとか言ったら失礼だよ。 老舗(しにせ)って、言ってよ!」
「ボロはボロだろうよ。 あんなとこで大丈夫か? 皆で集まったら、床が抜けるんじゃねぇか?」

「だ、大丈夫だって!」
「それによ、そんなとこに集まって、なに話し合うことがあるんだよ? 七夕か? 七夕の飾り付けのことか?」

「ち、違うよ!」
「じゃあ、何だよ? あれか? 会議の名目で、飲み食いしたりすんのか?」

「違うって! 世界経済や貿易、世界平和や地球温暖化対策、」
「ちょっと待て! そんなの国同士が話し合うことで、高校生が話し合うことじゃねぇだろ!」

「そんなことないって! 僕たち18歳は、今年から選挙権が得られたんだから、世界経済のことも積極的に話し合っていかないと!」
「それは、見上げた志だな。でもよ、もっと身近な議題があるだろ? さりげなく女子を口説く方法は?とか、」

「こーれーはー、まーじーめーなー 集まりなの!」
「だからって、もっと身近なのがあるだろ? 消費税増税やTPP、憲法改正に原発再稼動、沖縄米軍基地問題 」

「あ! それがあったか!」
「それしかねぇだろ!」

「そこで、バラキ君にお願いなんだけど、」
「無理だぜ、無理、無理!」

「え? まだ、何も言ってないけど?」
「どうせ、世界経済の話し合いに付き合え とか言うんだろ?」

「僕がそう言うと思う?」
「言わねぇのかよ?」

「ねぇ、バラキ君? 僕たち何年 付き合ってると思ってるの?」
「付き合っては いねぇけど!」

「バラキ君たち メリケン高校には、警備を担当して欲しいの!」
「はぁ? 警備なんて必要か?」

「万が一の テロに備えて、必要なの」
「ば、バカヤロ! そういうことは、警察にお願いしろよ!」

「ダメ、ダメ! これは、高校生の 高校生による 世界経済のためのサミットなんだから、高校生が全て行わないと意味ないの!」
「だからって、俺らが警備なんて、できるわけ 」

「ねぇ、バラキ君? バラキ君たちメリケン高校は、周りの高校からなんて言われてるか知ってる?」
「どうせあれだろ? ゴロツキとか、ならず者とか、」

「違うよ、世界の警察だよ!」
「は? 」

「近隣の高校生から、世界の警察と呼ばれてるんだよ!」
「ほめ過ぎだろっ!」

「だから、ね、お願い! こんなこと頼めるの バラキ君しかいないんだよん 」
「ちょ、コラ! くねくねしてくるんじゃねぇ!」

「お願いだよー」
「わかった、わかった! 警備してやるよ」

「わーい、やったー! じゃあさ、じゃあさ、バーベキューやろうよ!」
「はぁ? なんだよ、唐突に?」

「バラキ君、バーベキュー好きでしょ?」
「好きだけどよ」

「だからさ、サミットが無事 終わったら、バーベキューやろうよ! 親睦の意味も込めてパァ~っと、盛大に!」
「ちょっと、待て! 旅館の2階でバーベキューやるのかよ? やるなら、しゃぶしゃぶだろ? しゃぶしゃぶ!」

「あ、バーベキューは、場所を移動して行うの。 僕の高校の校庭でね」
「あ、なんだ、そうなのか。 って、校庭でバーベキューしても いいのかよ!」

「念のため、校長先生に聞いてみたら、二つ返事で許可してくれてね 」
「そうか、それならいいのか。 って、二つ返事! 校長 少し迷ったんじゃねぇのか!」

「わー、なんだか楽しみになってきた~! バーベキュー目指してがんばろう~」
「目指す方向が 違うだろ!」

「バラキ君も、バーベキューに釣られて がんばってね!」
「釣られたわけじゃねぇし!」

「夜通し騒ごうね!」
「あ、それは無理だぜ 」

「え? なんで? そんなこと言わずに、騒ごうよ! ノンアルコールビールも用意するからさー」
「それでも、夜通しは無理だ。 次の日、朝が早い」

「え? そうなの? ラジオ体操か何か?」
「そうじゃねぇ、旅行だ。 広島に行かなきゃならねぇ」

「え? バラキ君の広島訪問? 修学旅行か何か?」
「そうじゃねぇ、卒業旅行だ」

「え? この時期に、もう 卒業旅行? まだ、卒業できるかも 定かじゃないのに?」
「だから、リーマン・ショックや東日本大震災並みの危機が起こらない限り、卒業できるって言っただろ!」

「でもさ、そう言ってたのに、消費税の増税は2年半延期になったでしょ?」
「それがなんだよ! 俺の卒業と消費税を一緒にするんじゃねぇ!」

「そ、そうだね。 ごめんね、選挙前に増税再延期した 消費税と一緒にしちゃって」
「まぁ、気にすんな。 俺もこの先 どうなるかわからねぇ。 だから、行ける卒業旅行は、行っておこうと思ってよ」

「うん、うん。 おみやげのことは気にしないで、楽しんで行って来てね!」
「おう、電車だから 時間かかって面倒くせぇけど、せいぜい気をつけて行って来るぜ!」

「広島ということは、平和記念公園に行ったりもするの?」
「おう、平和記念公園に行ったり、被爆した人達の話を聞いたり、献花をしたり、」

「え? 喧嘩もするの?」
「おう、献花もするぜ」

「け、喧嘩は しちゃダメでしょ!」
「はぁ? 俺らが献花しないで、誰がするんだよ!」

「だから、喧嘩はダメだって! 暴力はんたーい!」
「って、そのケンカじゃねぇぞ、コラ!」


「うらやましいなぁ、広島。 僕は一度も行ったことないよ。 修学旅行は、北海道だったし…」
「そっちの方が、うらやましいだろ!」

「卒業旅行は、ディズニーランドに決まっちゃったし…」
「ディズニーランド、いいじゃねぇかよ!」

「え? バラキ君もディズニーランドに行ってみたかったりするの?」
「おう、行ってみてぇぜ!」

「えー? バラキ君が プーさんのハニーハントに乗ってるところとか、想像できないんですけど!」
「そ、そうか? 意外に普通に乗ると思うけどな?」

「じゃあさ、じゃあさ! 今度、一緒に行こうよ!」
「行かねー」

「えー、なんでー? 一緒に行こうよー」
「野郎とは、行かねー」

「そんなこと言わずに、一緒に行こうよー」
「まぁ、せいぜい お前らも、卒業旅行で楽しんで来い!」

「うん…。 パスポート作らなきゃで 面倒くさいけど、楽しんで行ってくるよ」
「は? パスポート? お前ら、どこのディズニーランドに行く気なんだよ!」

つづく!

  • みん♪

    みん♪

    2016/06/30 22:25:07

    (^∇^)アハハハハ!
    楽しいです^^
    表現が上手いですね~♫