【お話】お姫様の去った場所
セレナーデが響く。
だれもいない、バルコニーに。
町は、お祝いのムード一色。
明日、嫁ぐ末の王女のために、
国民が総出で、祝杯をあげている。
先程まであった彼女の姿はなく、
バルコニーには、セレナーデがただ、響いている。
『ここから見える、町が好き。
ここから見える、民の姿が好き。
この場所が好き。ここで、あなたが奏でてくれる音楽を、
聞いているのが好きでした。』
彼女がこの先、このバルコニーに立つことは、二度とない。
いまはただ、
セレナーデが響く。
※※※
ちょっと切ない感じで。
政略で嫁ぐお姫様と、身分違いで思いを告げられなかった相手の男性。
お姫様の方も、嫁ぐ相手へのあれこれがあって、何かをいうことができず、
最後に、精一杯の言葉として言えたのが、これでした。という。
しの
2016/07/17 14:41:25
>たまきさん
ありがとうございます。
切ない系の話って、たまに読みたくなるので、こんな感じかなあと。
また気に入ったお部屋ができたら、お話をつけてブログあげますので、よろしくです。
たまき
2016/07/17 10:16:19
切ないっ><
素敵な悲恋の物語です。
お部屋の感じもよく雰囲気出てます。
しの
2016/07/16 18:53:40
>カレー子さん
ありがとうございます。背景がやっと合成できたので、
これで何かお話が作れたらな~と思って書いてみました。
カレー子
2016/07/16 17:17:14
めちゃ!!素敵!!
切ない系とか悲恋…結構好き(´ω`)