フリージア

金狼の重圧 『エデン編』第2部…6

自作小説

ユウジはEMにまたがる前にもう一言だけエデンに口出した。
「エデン、一つだけ忠告しておく」
「?」
「あまり無茶な走りはするな…ウルフは無茶な走り屋は嫌いだった」
「事故が多発していることを言ってるんですね…あれは、事故った方が無茶な走りで僕を追ってきただけで…」
自分が原因でないことを強調したかったのだろう、エデンは少し語気を強めた。
「とりあえず、気をつけてくれ。金色と言うのは目立つと言うことだ」
「…はい」
ユウジが走り出すと同時にエデンの携帯が鳴る。画面に出ている発信者はミキと言う名、女性のようだ。
「ミキさん、なんですか?………ええ、今日も見つかりませんでした………いえ、必ず見つけますよ………これは僕の復讐なんですから…」
そう言うとエデンは電話を切る。
顔は険しくそして厳しかった。ウルフへの復讐、彼はそう言った。
エデンにとってゆるぎない信念に基づいた言葉だった。

  • ミチクサ

    ミチクサ

    2016/07/21 02:08:46

    あ、あった^^続き待ってました。ん?復讐ということは・・・・
    推測を楽しみながら続き待ってます。