脳活日誌539号
時間が飛ぶ。宇宙の如く。
人類は地球と言う飛行船で宇宙を旅している。飛んでいるのは物だけでなく
空間も飛んでいる。宇宙にある遠い星ほど速いスピードで飛んでいるという。
飛翔している以上、どこかを目指しているわけだが、行き先は解明されていない。
どこへ連れていかれるのか、行方知れずの船に乗っていることになる。
原子は目に見えない。目に見えない力によって宇宙が支配され、人の運命も
神の手のひらの内にあることになる。無神論は神がない、存在しないということ
ではなくて、神を見ることができないという意味から来ていないか。経験論的に
目に見えない物は、人間の知覚に触れない物は認識できないから、当然、目に見え
ない神は存在しないと主張しているだけにしか過ぎない。
五感による人間の知覚は限定的なものでしかない。何故なら、人の視力は千里
眼ではない。動物の方が人間よりも遠くのものをとらえ、人の嗅覚以上に鋭い鼻
をもっているだろう。人間が知覚できない宇宙の力によって支配されているという
こと、これをもってして神の存在を否定することはできない。遺伝子の分子構造や
DNAの螺旋階段を想像しただけで、人間の能力では到底設計できない配列である。
神には二種類ある。人が作り出した宗派としての宗教と人智の及ばない宇宙の
法則としての神の存在である。ある意味で科学は、宇宙の神を知るための推論かも
しれない。偉大なる宇宙の神への崇拝が科学かもしれない。漫画神は序曲である。