うみきょんの どこにもあってここにいない

うみきょん

日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

ヒグラシの声、波の音…

音楽

夏に聞きたい音楽…。
めっきり、音楽をたのしむことがなくなった。
通勤に電車をつかわなくなり、徒歩か自転車が
移動手段になった。
さらにポスティングとかの仕事もしているので、
ともかく家のまわりを、徒歩か自転車でまわることがおおい。
そのときに、まわりの音をきく。
風がそよぐ。鳥がなく。川の音をきく。
木がざわめく。
辺りは優しい音でみちているから、音楽をききたくないのだ。
今の時期だと、カナカナ。
ひぐらしのあの声はどうして哀しいんだろう。
そしてなぜかかまびすしいという形容がぴったりだと
勝手におもっている蝉時雨。

家でも音楽を聞かなくなった。
もともと仕事というか、書きもの仕事をしているとき
BGMとしてクラッシックとかきいてたんだけど
それもほとんど。
音らしいものに似たなにかが、創作のときに
どこかからながれている…、その音をきくために、か。
あるいは、それがBGMとして、わたしのなかに
もはや流れているような気もする。

というわけで、夏にききたい音楽、というより
夏にききたい音なら、ある。
ヒグラシの声、
波の音、風鈴の音。
鯉がはねる音。