今日は、「自分が人から、どう見えるか」という話です。

例によって例のごとく「魔の交差点」で、トラブル勃発。
交差点内に駐車した自動車から、
自転車を草むらに放り出した人を発見しました。
不法投棄も多いことから、鈴ちゃんと連携プレーで、
ビデオカメラに録画班と、車の運転手に声掛け班にわかれ、
「不法投棄は、犯罪ですよ！」と注意しました。
「違う！置いただけや！」

はて？

なんでも、走って来るから、ここで自転車に乗り換えて、
目的地まで行くために…なんたら・かんたら…
はいはい。
やめてくださいね。
マラソンか、ジョギングか知りませんが、
中継点を作るのであれば、
駐輪場か駐車場のある公園でやってください。
こんな交差点に、放り出されて行かれるのは迷惑です。

だいたい知らない人から見たら、
どう見たって「不法投棄」ですよ。
だめだめ。

そんなこんなで一日が始まりましたが、
本日も「会員制海洋レジャークラブ」、
そこそこお客様が入り、盛況でございました。
終盤になって、今日はキャンプのお客様と、
BBQ宴会のお客様で終わりだな～と思ったとたん、
ケータイ電話。

海上保安庁からです。

もうびっくりドッキリ！
海保から、直接コールがあるなんてロクでもないことに決まっています。
聞けば、どうもうちの岬の突端に漂流者が出たとのこと。
そりゃあ、椅子から転げ落ちますよ。
それくらいの勢いで、双眼鏡をもって海を見渡しますと、
・・・
いないんです。
「あ、これ、誤報だな～♪」と、そのまま海保には全面異常なしとお伝えしましたが・・・
いや、今、漂流してるらしいと押し問答です。
山歩きしていた通行人からの通報で、
どう見ても、溺れていると。
しかも、二人。
なんで、こんな大潮の日に超激流地帯に人がいるのか・・・

それが、いたんです！
岬のかなり沖合に、はっきり人間の頭が二つ見えました。
もう、これはエライことです！
海難事故です。
海猿です。
こちらの海上保安庁は、和歌山の港から来ますが、
うちへ来るのにかなりの時間がかかります。
海上保安庁がいうには、
うちから小型ボートを出して救助してくれということでした。

はいはいはい！行った！行った！
キャンプとBBQを中断させて、
2艇、急きょ出航してもらいました。
この二人の頭が見えたところは、かなりの潮流で、
2馬力のエンジンを積んだ小型ボートでも流される難所です。
こんなところに、人がいること自体考えられません。

大阪管区の岸和田からも海上保安庁の巡視船が出動し、
隣の漁業組合からも、こちらに出動確認がありました。
もう上を下への大騒ぎです。

鈴ちゃんは、救命胴衣をロープに結び付けて海に入り、
脱兎のごとく飛び出したのは、機動力のあるシーカヤックでした。
あと3人乗りのボート。
一体全体、どれだけの人が動いたことか！
それなのに！
この激流を流されていた親子連れ（確かに二人ね）は、
「ただ、泳いでいただけ」というではありませんか！

あんた、こんな危険な瀬戸で！ですよ！
どれほどの沖合にいたことか！
海上保安庁には、救助場面を写真に撮るようにと言われていましたので、
あとで見直しましたが、
どう見ても「漂流」です。
信じられません。
駆け付けた海上保安庁の保安官たちに、きついお叱りを受け、
放免されていましたが、
わたしは、もう一度、この漂流写真をその親のほうに見せ、
「人から見られたら、自分の行動がどう映るか、よく考えてください」と注意しました。
まあ、命があったからよかったようなものの・・・

で、これから、あなたたち、どうして元の場所まで帰るんですか？
「自転車を置いてあるんで」
どこに？
「朝、叱られたんで、別の場所に自転車を置いてきました」

おまえら。
朝の交差点、不法投棄疑似犯だったのか！？
なんて、ヤツ！
走ってくるといったじゃないか！
小学校3年の息子は、もう唇も真っ青になって、
低体温を起こしているのに、
これから自転車で、3キロいくだと？
もう知りません。
お父さん、あんたね。
自分の子供を殺す気なら、どうかよそでやってください。
わたしたちや、海上保安庁を巻き込まないでもらいたい。

あ～。とんでもないアホおやじ（推定30歳）でした。
二度と来るな。