アフリカの空(5)
一頭のヌーが鳴き始めた。
泣き始めたと言っていいのだろうか?それに呼応するかのように、ヌーが数頭鳴いた。やがて数限りないヌー達が静かに、静かに怒りを抑えるように鳴き、その輪はたちまちに広がっていった。牛のような低く、悲しみを含んでいる。
そう聞こえたのは僕だけではないようだった。低重音の地面を揺さぶるような声が耳を離れない。沼地にいたカバもつられて呻くように鳴き始めた。鳥のさえずりも加わり、穏やかな合唱が、草原に静かにこだまする。不思議な、神聖な出来事のように思えた。
空が異様に美しかった。
しかし、一瞬雲が襲い掛かるように我々と動物達の上を覆った。時が止まり、先ほどの鳴き声で満たされていた草原に沈黙が訪れた。風の音がする!太古からアフリカの大地を吹き抜ける風の流れだ。ここには生死を越えた悠久の時間だけが流れていた。
もうずいぶん前のことなので、写真なんかを見ながら、思い出しながら書いたんだけど・・・
今日で連休最後なので、今夜はちょっと気になることを書いちゃう!
アフリカ旅行をして(たった3カ国だけど)感じたことは、やはり貧困層がとても多いということ、アフリカ全体では一日1USドル、つまり1ヶ月3000円以下で生活している人が40%もいるんだ!物価が安いとはいえ、飢餓率が20%近い国が20カ国もあるという現実もある。戦争や内紛、エイズや未就学の問題、モノカルチャーによる世界経済の影響をモロに受ける脆弱な経済基盤、そしてそれらは虫けらのように扱った欧米諸国の植民地支配が原因なんだ!19世紀の欧米の発展はアフリカの人々の収奪と苦しみの上に成り立っている。そして、今もなお欧米の援助無しには彼らの生活は成り立たない。彼らの一部を除いて、白人へのコンプレックスは測りようもなく深い。いまだに未開人扱いされたり、(映画や演劇で)様々な差別は日常茶飯事の出来事だ。南アのアパルトヘイトが廃止されてずいぶん経つけど、アフリカ人へのアパルトヘイトハまだまだ世界中に残っている。
最後の3日間省略しちゃった!
最後が面白いんだけど・・・キャ!
ごま♪
2016/09/06 21:56:05
うわ~
ダイソンの掃除機気になってましたよ。
感想教えてくださいね。
ジプ
2016/09/01 00:52:47
ヌーの子供の死に呼応するような鳴き声が、
草原全体に広がり、悲しみの中にも神聖な雰囲気が感じられたのですね。
生きとし生きるものの命は受け継がれていくのだから・・・
アフリカの大地で悠久の時間を感じられたのは、ずっと記憶に残るものね☆
そして、アフリカの現実!
貧困、飢餓、内紛、エイズ・・・
それは脆弱な経済に起因しているところが大きいと思う。
植民地支配から逃れた様にみえても、諸国の援助なしには成り立たない。
そしてあらゆる場面での人種差別!
少しでもそれを意識することが大事なのかも・・・
最後の3日間が聞けないのは残念だけど( ^ω^ )♪
とても楽しく勉強になる毎日でした!
ありがとう(^o^)丿お疲れ様でした♬♡
ごま♪
2016/09/01 00:37:25
おおおおー
行ってみたいなぁ~
りありゃ
2016/08/31 23:10:42
おもしろいの省略しちゃだめじゃんヾ(¬。¬ )