ごま塩ニシン

脳活日誌609号

日記

   発掘調査をしていた
 昨日、散歩の帰り道にあった駐車場が潰されて、マンションが建てられるような様子だったので工事の進捗具合がどうなのかと思った。すると、埋蔵文化財の調査をしていたのでびっくりした。我が家から二百メートルほどの距離なので何か出てくるのかと興味をもった。

 平城京の在った当時、二条大路(道幅が約30メートルと言われている)の通りに面している場所だから調査が入ったのだろう。何かの建物跡でも発見されでもしたらニュースになるかもしれない。何も出てこなければ、騒ぎは起こらない。果たして、どうなるか楽しみである。このあたりは芝辻とか開の芝とかの地名があるので朱雀門を出て、東西に走る二条大路を東大寺の方面に歩いていくと、外京へと入っていく。平坦な道から左右に芝生の植わった坂道になる。この時、旅人は草鞋の紐を結び直して坂を登っていったのだろう。坂を上がると平坦な道になり、五坊通りと交差するが、現代は昔の道は残っていない。

 振り返ると平城京の朱雀門が遠望でき、東の方角には東大寺の七重塔が見え、大仏殿の屋根の甍が朝日に輝いていたことだろう。天平文化の華麗な風景があったはずである。今や昔日の面影は何も残っていない。S字型に歪んだ道の左右にはビルもあれば、マンションもあって駐車場が広い空間を占めている。かつて、二条大路という公道があったような風景ではない。なぜなら、古い大路の上に家が立て込んでいるからである。平城京から平安京に遷都が決まると、大きな建物は移築されるか壊されていったのであろう。その後の戦乱で往時の面影が無くなり、いにしえの都は地下に埋められてしまった。さて、何か出てこないだろうかと期待する。

  • アメショ

    アメショ

    2016/10/19 14:02:25

    こんちは。
    調査!凄いです。
    今や、1兆円、捨てようが、森に、置き去りにしようが、全部、「バレル」。
    ほら、スマホ観てる、そこのあなた!?。