うみきょんの どこにもあってここにいない

うみきょん

日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

それよりも、外の音のほうが

音楽

リラックスしたいときにききたい音楽…。
このごろ、音楽、きかなくて。
むかしだったら、バロック音楽かな。
ラモ―、バッハ、サント・コロンブ…。
みみにゆったりとした時を感じるような。

音といえば、外にいるときの音のほうが、きいてて
ここちよい。
たとえば、ヒヨドリやオナガの声。
この鳥たちは、あまりいい声では
ないかもしれないけれど、なんとなく、秋と春では
鳴き方がちがう気がする。
そんな声を、ふかまった秋のなかで聞く。
最近、びっくりした声は、
カワセミの声。
キューキューというか、自転車のブレーキを
かけた音に少し似てるんだけど、もっと
やわらかい、優しい音。
鳴き声のほうに目をやると、畑を飛んでた。
川以外のところで見るのははじめてだった。
この畑から直線だと、200メートルぐらいなのかな、
離れたところに川があるんだけど、そのあたりから
来てるんだろう。
鳥にとって、きっと川は意外と近いのだなあと思う。
猫の鳴き声、風に葉がそよぐ音。
せせらぎの音。
このごろ、こうした音の方が、音楽よりも
気にかかる…。