バブルの時は普通だったピンヒール。

其れがワークウーマンはスニーカーでNYのウォール街を
かっぽしている宣伝に載せられてスーツにスニーカーになった。

海外の男に頼らない重い荷物を自分で運ぶ事を選んだ女の映画が
流行った。

其れは男に媚びる事で在り、此の程度なら少し頑張れば自分で運べると
判断したら其れを断って自分でNYの街を大きな荷物を自分で
運んで行くのがラストだった。

靴に関しては更に面白い場面があった。
靴擦れを我慢して最初に穿いて居て靴がなじんだ頃に
お気に入りの靴がヒールが減って斜めに成ったり
皮がはじけたりして捨てる羽目になる。

男も気に行って一緒に暮らし始めてお互いに気を使って
色々と相手に合わせたり、自分に合わせて貰ったりと
何とか折り合いがついて一緒に楽に住めるルールが
カクイツして其の生活に慣れた頃に男が若い女にちょっかいを出したり
新しい男に興味を持ったりする。

そんな自立して働く女と男の関係を靴を使って表現していた。

そんなかっこいいセリフを言う間もなく、バブルがはじけて
大量のピンヒールが残った。

どれも万は超える日本製のブランド品で私の特殊な足に
あうデザインなので似ている。

最初は無理をしてダイアナを購入した。
あのお気に入りの靴は履きこなす前に
結婚前に転ぶ事を恐れた母に捨てられた。

そしておしゃれな母に自分に合いながらも素敵なピンヒールを
売っている店を紹介された。

母はしっかりとオンリーさんのおしゃれを見ていた。
そして彼女達が居なくなっても今はアーリーアメリカンと呼ばれる種類の
或いはアガサクリスティーの小説の海外ドラマに出て来る様な女性の
服を特注で海外のファッション雑誌を持って行って作って貰っていた。

更に規制の服でもボタンを全部変えて少し違った服にしていた。

カナリアのボタン売り場には母とよく行った。

そして購入した服とボタンを合わせていた。

私はボタンを変えるだけで全然違う服に成るのを見ていた。

母が一番嫌うのはあの四つ穴ボタンである。

私も其れを真似した。
四つ穴ボタンはハサミで切るのは簡単で更に
購入して来たボタンは既に高さの部分が付いて居たので
縫い付けるのが簡単で楽しい作業だった。

無地の普通のボタンが多いスーツを金属製の
エンブレムが付いたボタンに変えるだけで海外の軍服の様になった。

しかも当時はやっていたビートルズの英国風の軍服の様で
そうで無い様で面白い服になった。

更に運転手用の白い布の手袋をすると更に雰囲気が出た。

様は身分が高くない海外の軍服の様でそうでもない様な
ジープを運転させられる程度のだけど崩して来ているので
下士官の不良の様な感じに仕上がった。

確実に日本にパンパンもオンリーさんも進駐軍相手の
女がそこいら中に威張って居て、
其れをダサいもんぺからやっと抜け出た日本の女達は
見ていて、子供達も大人の陰からチラチラと見ていたのだ。

間違いなく、今でいう１９５０年代のアガサクリスティーのドラマに
出てくる若い女達はおしゃれに見えた。

そしてスーパーマンに出てくる働いている海外の女は
もっと素敵に見えた。
私はダサいぶるまーを穿いたスーパーマンよりも
同僚の女性記者の服装を見ていた。

最近久しぶりにピンヒールの女性を見た。
まだ履きなれて無いのか歩き方がつたなかった。

其の内にあのお尻を微妙に左右に動かして
腹筋で履くのだと言う事が解るだろう。

所謂爪先立ちで普通に歩けるようにならないと無理である。

其の為には肩の力を抜いて腹筋で自由に動ける様に
成らないと履きこなせない。

出ないと肩が凝って疲労感がはんぱない。

お尻が自然と持ち上がってウェストが閉まる。

自然と脱いだら凄いんですに成れるので挑戦してみると良いだろう。

だが、其れを脱いで叔母さんになった時の楽さは
一度味合うと元に戻れない。

パートなのにOL職と同じ場所に居る職種と
時短で裏方の叔母さんばかりの少々埃ぽい職場では
服そうも靴も違えば精神的楽さが違う。

其れを覚えると元に戻れない。

身近に居るのは配送の若い運ちゃんと唯一の「男」の主任と
荷物を入れるじっちゃんだ。

「主任」に興味が無ければ化粧など口紅一つする気にも成れない。
あの職場が一番楽しかったなぁ・・・。

で、今朝の風景が変わりつつある。
遂にピンヒールが出て来たか！

其れなら教えて置く事が在る。

少しマキシ気味のスカート丈の後ろのスリットをちょっと解いて
解いた最後を其れ以上解けない様に何度も止め縫い行ったり来たりで
ミシンでも手縫いでもして置きなさい。

詰りスリット後数センチ深くするの。
周りに気づかれない程度で嫌らしくない程度。

勿論元からそう言うデザインだった様に買った時に直ぐにする事。

此れは制服が在る会社はダメよ。
更にリクルートスーツはダメ。

其れを着ないで済む時給で働くから出来る事。
詰り服装はタイトスカートに白ブラウスなら何でも良しとなったら
やれるよ。

勿論ブラウスのボタンを３つ外すなんてOLに見つかるじゃない。
そんな事はしない。

其のタイトにピンヒールは必須うアイテム。

上がったお尻と足で勝負。
何せ、糞生意気なOLにこき使われるんだから。
子供も産んだ事がないくせにさぁ～。

セックスだって結婚したての頃は飽きる程経験済み。

あ～んなことも、こ～んなこともとっくに経験済み。

ガキが其の態度は何なのよぉ！

で、若い男性社員にいちゃいちゃを目の前で奴らはこれ見よがしに
するけど、
ささやかな仕返しが此れ。

奴らはリクルートスーツでスカートが
ダサい一昔前の高校の制服みたいなのだから
だと言って前ボタンをはずし過ぎてもダメ。
「品性」が無くなるから。

微妙に数センチ後ろのスリットを深くするの。

そうねぇ。２～３ｃｍ程度ね。４ｃｍだとばれるからダメ。
でもギリ４ｃｍかな。

横にスリットが在るタイトスカートは２ｃｍがギリね。

後はフレア～スカートが許可されたのならフレア～スカートね。

此れもリクルートスーツには無いから。

で、家族が着なくなった男物のTシャツも着て行って
前をリボン結びにして此れは二つボタンをはずして袖をまくっても
「勿体ないので着て来ました。」って中にちょっと色違いのTシャツを着て
結構ボタンを開けて来ていた。

で、下はタイトで男性社員なんて興味なしと言うのを何気に出しながらも
態度も全く男性社員には無視でぇ、
媚を売っているOLどものいやらしさを少し際立させてやったり。
惨めにさせてやったり。

家に帰れば男がいますのって、感じぃ。