この世界の片隅に。。。2
私の知ってる父は 女癖が悪く母を 悲しませました。
戦後お金儲けがうまくいき 私も何不自由なく暮らせて今から想うと 本当に
贅沢を させてもらいました。
でも父は好きになれませんでした。むしろ軽蔑してたかもしれません。
私が好き勝手に 家を出て 主人と結婚した時 妹から」どうして!!」と
父の涙を初めて見た妹から 聞いた時も 私に愛情があったのだと知ったくらい
私は 冷めていました。
心臓病の息子を 産んだとき もう反省をして 初めて許してもらいました。
それからは 息子の為何かしなくては 思いつつも 忙しくやっと親孝行が できると
父と暮らし 本当の父の姿を 見たのです。
伊勢湾台風が襲い愛知は ガタガタになった時 率先して近所の人の世話を
してきた父 身内の事より人様のこと、従業員のことを 優先してきた父、いろんなことを
思い出しました。
老いてボケてしまった父だけど 昔の話を 良く話してくれました。
父と暮らした7年は 私の人生の中で 一番内容のあるものでした。
この世界の片隅に…呉のお話は 父を思い出し懐かしみ自分の幸せを感じるいい作品です。