祖母の妹の法事だからと祖母に着替えてもらって法事に連れて行かないと　いけないのに
祖母は行かないと言い出した。
こうなったらテコでも動かない。
それならば叔母さんを動員するしか無い。
叔母さんに祖母の着替えを手伝ってもらうか、叔母さんに法事に行ってもらうかしないと、当家は空約束をする信用ならない相手だと認識されるだろう。
とにかく叔母さんを車で迎えに行き、着替えを手伝ってもらうことにしたけど祖母は素直に着替えてくれないのでかなりの時間を浪費した。
ようやく着替えが終わったので、数珠を持たせて全員で車に乗り込み　まず叔母さんを家に送ることにする。
この時点で法事はすでに始まっているのだから遅刻決定。
よく考えたら叔母さんをタクシー乗り場まで送って、私のお金で帰ってもらえば最もスマートだったけども後の祭り。

すでに遅刻しているが法事の家へ車を走らせるのだけど、ここでJRの踏切が長々と回送電車ばかり走らせるので５分程度、待たされたように思う。
他の道を選べば良かったのだろうけど、走り慣れた道を選んだらロス時間になった。
ウロ憶えで法事の家へと走るけど、遠回りすることなく到着した。
途中、逆走した車がトラックと正面衝突していた。

祖母と一緒に法事の家に行くと、３０分以上遅れたのでお経はかなり進んでいたはずだけど、まだ結構　色んなお経を上げることになった。
和尚のお経と説教と休憩が１２時まで続いたけども、窓を見てみると外は雪が凄い。
「車で帰れるかなぁ」と心配していると和尚が
「こんな日はスタッドレスじゃないと」などと言い出す。
私の地域で雪が降ることは、まず滅多にないのだからスタッドレスタイヤを装着している車は珍しい。
移動するからバスに乗って下さいとなるのだけど祖母がトイレに行くからバスは延々と待たされることになった。

「それでは昼はお店の方で」という事でバスで旅館？に行くのだけど雪は容赦なく降ってくる。

旅館？でお昼を食べて休憩の後、また法事の家にバスで帰る。
帰り道は細い上に曲がりくねり、ガードレールもないし雪も降っているのでヒヤヒヤ。
あの道は自動車教習所の練習用にウッテツケである。

それでお土産も貰ったし、帰ろうとするのだけど祖母は「お経を全員で上げるのじゃ」などと言い出す。
それは無視して車に押し込み、自動車事故現場を通りがかったけども、すでに事故車は撤去済みだったので、問題なく通過した。
雪は結構、降ったけども早々に溶けたらしい。
気温が高いのか、道路は雨のようなものである。

祖母に数珠を持たせていたはずなのに、法事の家では「数珠がない」と言うので私は慌てる。
祖母の数珠はアマゾンでも売っていない長い数珠らしいので買い直すのも大変だから、無くなったでは済まない。
祖母のコートのポケットに入っていたので、これは一安心。
年寄りを外に連れて行くのは大変ですよ。