いい天気になって来た。

　山陰方面や日本海では大雪のニュースばかりだが、近畿の内陸では太陽がまぶしいくらいである。天気が良ければ、雪の被害からの回復が早くなってくれるだろう。皆さんの無事を祈るしかない。自然の恩恵はまだら模様。いいところもあれば、被害が出てくるところもあって平等ではない。自然というものは、まだら模様に降り注いでくるから、個々人の生活次元で判断すると、自然の恩恵は不平等にしか展開しない。ある意味、差別を助長しているのは自然そのものだと思う。

　この自然の不均衡に加えて人間社会の社会経済的格差が重なり合うものだから、事態は複雑に展開してくることになる。福祉はこうした凸凹を地ならしするものでなくてはならない。福祉とは格差を縮小して、少しでも均等に調整することである。オバマケアをトランプは廃止するらしい。すでにＴＰＰ協定を破棄する書類にトランプは署名をした。カナダ、メキシコとの自由貿易協定を破棄するという。恐らく、これも実行するだろう。もう、彼は周囲のことを考えていない。アメリカファーストなのであるから、自分の考えが他人に及ぼす影響について耳を貸そうとしていない。これは自然の暴風雨と同じで、トランプ竜巻だろう。

　トランプは金融・不動産王だから、物づくりの生産資本のことや出来上がった商品の販売市場のことにつては、おそらく知識が不足しているのであろう。不動産は持っているだけで価値が上がっていく。どうして土地の値段が上がるのか、経済的原理を根本から理解していないのだろう。土地は、所有者の地主が経済的知識が無くても、ただ、持っているという絶対性において値上がりする。どうして上がるのかという知識が無くても、肥え太るのである。これは生産資本が上げる利益の再配分の範囲内においてなされるものなのである。