脳活日誌770号
雨の桜道。
桜の開花と雨。これはセットになっているのかもしれない。だが、雨の桜道は悪くない。桜の見物人の少ないのがいい。傘と傘が当たらないように狭い土手の道を歩く注意がいる。濡れた道路に花びらが斑に点在し、桜の水玉模様ができあがっている。雨をたっぷり含み、泣き顔になった花衣装を眺めるのは艶めかしい。雨雲の暗い背景で桜の気持ちが分かるような気がする。このソメイヨシノに寄り添うように葉だけになった小ぶりの河津桜が立っている。恋人同士なのかもしれない。
桜並木を離れて、駅の方へ向う途中にあったコンビニが閉店になっていた。中堅のコンビニだったが、乱立する駅前の激戦区で淘汰されたようだ。消費者は便利なところへ買い物にいくから、経済活動の淘汰は厳しい。便利ばかり求める消費者にも罪有りだ。安い、便利、奇麗、親切、ポイントが付くといった目先で消費者は動いていく。こうした消費者の気まぐれ衝動によって商売の栄枯盛衰が出てくる。何かミスがあってトラブルに巻き込まれると、消費者は冷ややかに距離をおく。こうした鬼のような冷徹な原理があるのも確かである。
次に頼まれたNHKのテキスト本を買うために駅前の書店に入った。余計な本は買うなと自分に言い聞かせて店内に入る。探すよりも聞くのが早い。この鉄則でレジーの店員に聞くと、直ぐに本は見つかった。お金を払って、出口に向かえばいいものを視線が郷土本のコーナーに行った。たちまち古代史の本を手にしたら、もう、読んでみたくなった。この購買衝動を振り切ろうとしたが、著者の経歴などを見ている内にレジーへ3冊も持っていくことになった。節約できず無念なり。
アメショ
2017/04/11 14:27:36
イヴァンカの写真集が、欲しい。(笑い。
物流や、レジの進化の「摩擦」が、あるが、多機能のいい面が、もっと、出れば。
わたしも、余計なもの?まで、買っちまうよね。
極端だが、人に会わずに、クレジットのみで、
モノを手に、出来る時代だ。