枠物語

日記

『千夜一夜物語』の話をしたので思い出しましたが、
この物語は枠物語の形式を取っています。

枠物語とは、
ひとつの物語の中で、別の物語が語られるというものです。
つまり、お后のひどい浮気がもとでふさぎこみ、
女を娶っては翌朝殺すという悪行に手を染めちゃったシャーリヤール王の心を慰めるため、
シェヘラザードが毎夜色々な物語をする、という点で、
シェヘラザードが語る様々な物語がシャーリヤールとシェヘラザードの物語にはめこまれているわけです。

この形式は、イタリアでも『デカメロン』などに受け継がれていますけれども、
そもそも、このエリアの人たちが、好きな形式なんじゃないかと思います。

『千夜一夜物語』では、シェヘラザードが語る物語の中の登場人物が、
さらに別の物語を語る、などという二重の枠物語になっている部分もざらに登場します。

これは大抵、登場人物が自分の意見を補強する目的で、自分の主張と同じ内容の物語を語る、という風になっているのです。

思えば、イエス・キリストも、そりゃあもう「たとえ話」がお好きであったようです。

今のアラブ圏の人たちはどうなのだろうなあ、と思ってしまいますねー。
やっぱり、たとえ話などが好きなのでしょうか。


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  • 翔(うさぎ)

    翔(うさぎ)

    2017/04/30 12:21:18

    >如月けいさん
    濫読家なだけです~w
    日本でも「お伽噺」といいますが、どうも東洋では王侯に対して物語をする事で侍るというのが
    わりに広くあるみたいですね~。

    シェヘラザードにはドゥニャザットという妹がいて、妹も一緒に王様に侍っていた。
    そして、この妹が「昨夜の続きを話して下さい」と、シェヘラザードに物語を促すんです。
    従って、ラストの大団円には、王様(弟王がいます)はシェヘラザードと、弟王はドゥニャザットと結ばれるという大団円です。
    六回も七回もお色直しをした、なんてあたり、日本でも盛大な披露宴だとそんな風ですね~w

  • 如月 けい

    如月 けい

    2017/04/30 02:28:21

    あ、さっきシェヘラザードの事を書きましたが…
    そうそう、シェヘラザードの話の続きを聴きたいがために殺さずにいた、というのが千夜一夜物語…シェヘラザードが王様に話した話…という事ですよね。
    中近東方面で好まれるパターンだったという訳なのですか…。

    翔さんって本当に物識りなんですね♪
    勉強になります!!

  • 翔(うさぎ)

    翔(うさぎ)

    2017/04/21 13:26:26

    >SAKIさん
    私、ミッションスクールに通ってたんですよ。
    中学まで。
    それもあって、聖書色々持っています。
    幼稚園卒園の時にもらった新約聖書、
    初等科卒業の時にもらった新約・旧約聖書、
    大人になってから古書店でみつけたギリシア語の新約聖書、
    言葉を見てみたくて買ったヘブライ語の旧約聖書(の一部)、
    そして色々と必要を感じて買ったラテン語の聖書です。
    別に学舎じゃないですが、趣味ですw

    聖書って、とくに旧約は、歴史物語みたいな要素も大きいですから、
    読むとわりに面白いんですよ。
    コツ。
    『創世記』の最初2章くらいまでは、延々と人名が続きますから、これは飛ばすことです!

    『千夜一夜物語』は、子供向けにリライトされたアラビアン・ナイトとはかなり違います。
    もともと、大人向けのものなんですよ。
    なので、かなり、せくしぃな話なども多いんです。
    色々な性格の物語が含まれているので、自分が興味のない物語はとばして読むと、読みやすいですし、
    それで全然問題ありません。

  • SAKI

    SAKI

    2017/04/20 20:48:08

    聖書あまり真面目に勉強しなかったなぁ~翔さんも聖書持ってるの?
    『千夜一夜物語』って元は酷いお話なんだぁ(^_^;)
    枠物語って言うのね(^_^)!
    いつかちゃんと読んでみたいけどむずかしいかぁ~?