【お話】時空図書館
時空図書館に本を返しに行かなくちゃ。扉を開く呪文はこれで良かったっけ?
もらったステキコーデ♪:10
あら、大変。
時空図書館から借りて来た本の、返却期限がきちゃってる。
返しに行かなくちゃ。
司書をしている、うさぎさんたちが、早く早くってせかしてるわ。
ごめんね、次に読みたい人が待ってるのね。
この本、元の世界では、戦争で図書館が焼かれちゃって、
断片しか残っていないものねえ。
うさぎさんたちが、きれいに保管しておいてくれたから、
ここでなら、全文が読めるのよ。
利用者はわりといるみたい。年中無休で、うさぎさんたちが交代で司書の役目をしているわ。妖精さんたちも、魔法を使って、館内の整理をしていたりするのよ。
でもね、本を大切にしない人や、返却期限を守らない人には、すごーく怒るのよ。
前に、返さないで盗もうとした人がいたけど。うさぎさんたちが、いなずまキックで成敗していたわ。
いえ、本当に、いなずまみたいなバチバチって火花が飛ぶキックだったのよ……本人たちも、そう叫んでいたし。
本を破ったり、壊したりした人には、そりゃあもう、大変な報復措置が取られていたみたい。いえね、たまにいるのよ。自分の研究にいるからって、本のページを切り取ったり、書き込みをして、知らん顔で戻す人。
妖精さんたちが激怒して、火の玉みたいになって飛んで行ったのを、何回か見たわ。やらかした人、どうなったのかしら……。
ああ、扉を開く呪文は何だったかしら?
間違っていなければ良いけど。えーと、ここをこうして、
えい。
ああ、良かった、ちゃんとつながったわ。
今度は、どの本を読もうかしら。別の世界の作家が書いた、冒険ものなんていうのも、ステキよね?
***
時空図書館。いろんな世界の、ありとあらゆる本を集めて所蔵している設定です。
本を大切にしない利用者には、うさぎや妖精が、きつーいお仕置きをしてくれます。
なお、
やぶれた本にセロテープをはるのはNG。やってはいけません。
セロテープには、紙やインクをとかす成分が含まれています。
図書館で使われているのは、そういう成分のない、本の補修用テープで、セロテープではありません。
もし、借りた本をやぶいてしまったら、
ここをやぶってしまいました、と、本を返すときに、司書さんに申し出て下さい。
そうしたらちゃんと、図書館側で、本の修理を行います。