フェイクニュース
虚構新聞 全国版
虚構新聞社 著
ジーウォーク
ウソのようなニュースが流れるたび、ささやかれる言葉。
「まるで虚構新聞のネタのよう」
そんな虚構新聞のバカバカしいネタから、風刺ネタまで、エイプリルフール以外、ウソニュースを流し続けたこれまでの傑作選。
時にウソニュースがホントになってしまい「謝罪記事」を掲載する羽目になったりするが、その「謝罪記事」も含まれている。
一般的な話だが、風刺ネタは、時に対象への「悪意」が透けて見えてしまい、意図は分かるが、読んで気持ちのいいもので無い事がある。
対して、虚構新聞のネタは、まず第一に「笑える」ことに重点を置いているようで、対象への「愛」すら感じる。
とりあえず笑いのネタにすることで、対象の理解を深め、本質を浮かび上がらせる。
昔、「政治的に正しいおとぎ話」(ジェームズ・フィン・ガーナー)が、そんなスタンスで差別用語狩りを槍玉にあげていた。
また、イグ・ノーベル賞は、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」を表彰している。
社主が意識しているかどうかは分からないが、虚構新聞は、これらの系譜に連なるものだと思っている。
一国のトップが流す「フェイクニュース」への対抗方法は、「笑い」なのかもしれない。
「フェイクニュース」を流す方は、自分の間違いを認めない”プライド高い系”が多いと思うから・・・。
ただし、対象への「愛」を欠いた笑いは、悪口と大差ない。
(社主もこの辺りは注意しているというのを、新聞記事かなにかで読んだ覚えがある。)
個人的に一番、うれしかったのは、オチ担当の坂本義太夫教授の、虚構新聞との関係を語った記事が読めること。
いつも一文程度しか登場しない「謎の人物」が、こんなに長く語ったのは初めて。
ただ、記事に登場する度に、専門が変わる、という「謎」は解明されないままだった。
しかも、一度だけ、「教授」以外の肩書きで登場していた、という「驚愕の事実」まで判明。
もしやレオナルド・ダ・ヴィンチも泣いて逃げ出すほどの「万能の天才」なのか?(笑)
Tucker
2017/06/29 22:53:18
ややもすると相手を侮辱するための笑いになってしまいそうですね。
かいけつゾロリみたいに、「まじめにふまじめ」ができたなら・・・。
カトリーヌ
2017/06/28 22:38:10
フェイクニュースを、笑い飛ばす企画があればいいな~(笑)
でも日本人は真面目だから~、
つい真剣に論じたりするからね~、ユーモアが無くなってしまう。
虚構新聞、もっと頑張ってほしいものです!
Tucker
2017/06/26 22:43:35
>むらさきさん
公的な立場にいる人が、公的な場所で(すぐバレる)ウソをつく時代、というのは、
お話の中でしか出てこないものだと思ってました。
>M.OBrienさん
amazonで出品されていた2013年のものでしょうか。
絶版かもしれませんが、どうもamazonで、よく見かける変な値段のヤツの気が・・・
虚構新聞の本は、今回のを除いて、過去に2冊でていて、今回のは今年の4月に出たものです。
>モモさん
程度の差こそあれ、人は、自分が信じたいものを見るんですよね。
事実かどうかではなく・・・。
モモ
2017/06/26 13:00:27
Tucker様
こんにちは(〃^ー^〃)
ブログを読み込んでしまいました。
噂や人からの評価は怖いなって思っています。なんか興味深いブログありがとうございます✨
訪問も感謝です✨ありがとうございます✨
M.OBrien
2017/06/25 20:21:56
文庫本は絶版なんでしょうかね?
物凄いプレミアが付いてましたよ。
むらさき
2017/06/25 19:50:26
何が真実か。
判断するのが、難しい時代になりましたね。