義母が遺した陶器の蓋付きのカメ。
結構な大きさで、茶色をしていて梅干しなんが入ってる
ような田舎の台所の片隅によくあるようなヤツ。

五年ほど前だったか、病気の母親を引き取った時、
一緒にヌカ床もやって来た。

元から少しだけあった自分のヌカ床と合体させて、
その義母のカメで育成してきた。

二人の母の遺したものを受け継ぐアタクシ……
エエ話や～(T＾T)　と嘘くさい涙を流すのでした。
ただ単にあるものを使ってるだけなんすけどね。

一度に漬けられる量は、ナスなら５つ６つは楽勝な量。
使っているうちにヌカが少なくなったら継ぎ足したりして、
何も使ってない時の方が多いけど、それなりに
重宝してきました。

一度、すごく傷ませたことがあったけど
時間をかけて復活させたから、多少コンデションが
悪くなっても元に戻せる自信はあったのだけど。

む……虫が湧いたぁぁぁ～～ヽ(`Д´)ﾉ
かき混ぜようとふと見ると、何か蠢くものが。
１ミリ程度の線のような虫がぁ～Σ(￣ロ￣lll)
アッ……と思った時は、手が動いていて、
そのまま混ぜてしまった……orz

すぐにググって調べると、
どこにもその虫の周辺を取り除く……とある。
そりゃ、そうだろう。
人体に害は無いらしいし、それだけ栄養がある床だから
気にするな……と書いてあるサイトも。

だけど……やっぱり嫌だぁぁ～。
たぶん、一匹だけじゃなかろうし……。
この所の落ち着かない気候のせいもあって、
コンデションも悪くなってたこともあるし、
ヌカ自体の量も少なくなっていたこともあり、
思い切って…………捨てた……orz

もうこれからは冷蔵庫でタッパで保管する程度の量の
ヌカ床に切り替えようと新しいヌカ床を作り、
最初の捨て漬けをして。
ああ……良い匂い。
本来、ちゃんとしたヌカ床は臭いものではないのです。

古いヌカ床の事はちょっとショックだったけど、
あまりにカメが大きく場所も取ってたから
ちょうど潮時だったのかも知れません。

ちょっと自分の中でいろいろと動き出し始めたこの秋……。
ヌカ床と共に、ワタクシも、変わります。

い、いぇす・うぃ・き、きゃん……とシドロモドロに
呟いてみます……。