すずき はなこ

いい本との出会いって、歩いていて棒に当たるような

小説/詩

今日は、朝から雨で、
「会員制海洋レジャークラブ」はお休みです。
ヤマピーは、自分の家(山小屋建設)に駆り出され、
雨の中を頑張っていると思います(責任は持てません)

わたしは、実は持病の喘息がぶり返しそうなので、
朝一番から、田舎の病院に並び、
鈴ちゃんは、やっと8クール目に突入した抗ガン治療に向かいました。
鈴ちゃんの治療が一番きつい日となるでしょう。

がん宣告を受けて、何とか手術を乗り切っても、
手術の影響で身体障碍者になりました。
でも、それでガンとはおさらばできる!と思っていたのですが、
その思いはかなわず、リンパに3か所転移が認められ、
手術後もずっと抗ガン治療を続けています。

がん宣告から1年、
この歳になって、初めて本気で、
「人間の生きる目的は何なのか」
「死とは何か」
「神は存在するのか」を真剣に考えました。

いえ、いまになってといいましたが、
今までももちろん考えては来ていました。
だけど、「この辺りが答えだな」と思い当たると同時に、
「ほんとかな」という気持ちがコインの裏表のようにくっついていたのです。

このなんとも宙ぶらりんな状態、
これがどうもスッキリせず、
宗教論や人生論を読み漁ってはいたのです。
なんと、答えは。SF小説にあったなんて。
予想だにしない現実でした。
これはもう、わたしにとってフィクションのFではないですね、
「サイエンスう・ノンフィクション」といってもいいくらいです。

肩の荷がおりた。
腑に落ちる。
といった感じでしょうか。

今日は、朝からの冷たい雨にもかかわらず、
晴れ晴れとした清々しささえ感じるのです。

同じ知識を共有した仲間として、
昨日の晩、ヤマピーとあれこれ話しました。
実は、何人かの方はご存じでしょうが、
わたしもヤマピーも、過去に、「エホバの証人」だったことがあるのです。
偶然ですけどね。
どーゆーわけか、偶然が重なって、
ここ「会員制海洋レジャークラブ」の業者や知人は、
エホバの証人が多いのです。
みんな、いい人たちばかりですよ。

だけど、わたしとヤマピーは、足抜けしたんです。

「抜け忍」(抜け証人?)同士で、あれこれ話しました。

ヤマピーはどう思っているか知りませんが、
わたしは、「それでも神は存在する」と信じています。
ただ、少し、その捉え方が変わったかもしれません。
組織としての「エホバの証人」はどうだという話になると、
すっかり洗脳は解けたように思います。

エホバの証人もほかの宗教団体とは、何ら変わりはないのです。
いや、神の名を担ぐ以上、責任は重大かも知れません。

そして死生観。
これは、「神は沈黙せず」(昨日の読書感想文参照)を読んで、
清々しく変わりました。
わたしも結末に、まったく同感です。
それで初めて、鈴ちゃんのガン治療が、
なにも怯えることなく受け入れられるものとなりました。

今、ヤマピーが、もう一度「神は沈黙せず」を読み返し始めました。
わたしも、昨日読み終わったところですが、
上下巻を2日で読むという速読でしたので、
もう一度、ゆっくり読み返しても読もうと思っています。

良かったな。
死を恐れることなく受け入れられる土台のようなものが見えて。
はっきり活字になったその考えは、
モルヒネより甘美でした。
宗教に騙されるより、
著者に騙されたほうが納得がいくというのも、
おかしな話ですけどね。

気が楽になりました。
ヤマピー、ありがとう。

  • 夢芽

    夢芽

    2017/10/19 16:13:14

    私は、戒名もお墓も要りません
    私を知る人が、少しの間、覚えてくれれば、それでいいです^^

    そうね・・・骨の始末は、散骨は全部は無理だろうし、今は樹木葬がいいなぁ~と思っています
    それでも余るか? 別に土に返ればいいだけなんですけどww

  • ちゃいろや

    ちゃいろや

    2017/10/17 23:21:59

    「アイの物語」も読んでください。
    できれば豊崎由美さんの解説付きの古い角川文庫で。

  • らんなー

    らんなー

    2017/10/16 12:10:15

    火星葬談義の最中ですが…(; ̄ー ̄A わりこみ~

    成熟して孵化する準備がとうに出来てたのだけど、
    外側から殻を突付いてくれるようなタイミングがなかなか訪れず… それが
    ある日突然!山本弘さんがゴツンと棒でかち割ってくれた!
    みたいな衝撃なんでしょうね… (=゜ω゜)ボー…

    もやもやして、どうも上手く整理できない気持ちで居る時に、
    スパッ! ザクッ! と的確すぎる言葉で表現してくれる方に出会うと、
    ぞわわわわ~:(;゙゚'ω゚'): って頭の皮が後ろに引っ張られる感じがします。

    「そうそう、それ!!えーっと…もう一度繰り返して自分で言ってみたいけども…」 みたいな。
    後で、探してきます~ ε≡≡ヘ( ´ω`)ノ

  • 泪珠

    泪珠

    2017/10/16 11:34:16

    もし火星人がいらっしゃったら・・・

    「おい(# ゚Д゚)ゴルァ!!
    うちの星になにゴミ捨てとんねんー!」
    って怒られそう・・・・

    私はその辺の街路樹の根元にすこーしずつばら撒いていただければ・・・
    不法投棄だけどw

  • Mt.かめ

    Mt.かめ

    2017/10/16 11:24:33

    ↓ええー火星葬仲間になりましょうよ(違
    絶対にそのほうが楽しいってー♪
    「おばーちゃんは星になったのよ」って言ってもらう妄想つき。
    まだ孫もひ孫もいないんですけどー\(^o^)/

  • 泪珠

    泪珠

    2017/10/16 11:21:36

    SFはいつかフィクションではなく、ノンフィクションのファクトになると、私達は知っているはずです。

    かめさんの火星葬の壮大さには及ばないのですが、先日偶然に私、だーりんに遺言しました。
    「直送よろしく~
    遺灰は少しずつその辺に撒いてね~
    骨も夜な夜なゴリゴリ削って撒いちゃって~」

    ああ!不法投棄で通報はやめてぇーーー

  • Mt.かめ

    Mt.かめ

    2017/10/16 10:49:01

    わたしはSFとミステリで、色々覚えましたし
    死生観や宗教観なんかも培われたような気がします。
    とりあえず、私の場合は火星葬を目指してまーす\(^o^)/
    火星の土になりたい♪