能登半島一周テント旅(5日目)
割とぐっすり眠ったと思って目を開けたら4時
どうやら体内時計が4時に自動的に目覚めるようになっていたようです
朝風呂に入り、身支度を整えながらTVを見ます
やはりちょっと台風が気になる場所まで来ていました
中宮にテントを張ってもう1泊する予定でしたが
どうも切り上げて撤収した方が良さそうな気がします
ということで予定を変更して、とある場所まで行ってみようと思いました
ホテルで朝食を済ませて7時半チェックアウト
学校へ行く学生を眺めながら、再び海を目指します
鴨池観察館の横を抜け、たどり着いたのは片野海水浴場です
朝にもかかわらず、結構人がいました
スエットスーツにボードを抱えているのでサーファーの方みたいです
砂浜を少し歩いてみるとここは結構ゴミが落ちていました
特にハングル語のポリ容器みたいなのが散乱してて
あっちの国からゴミが流れついてるみたいでした
綺麗な貝殻もいくつかあったので拾い次の目的地に向かおうとしたところ
2匹のネコに遭遇
黒と白黒のブチのネコはずいぶんと人に慣れているのか
堤防の外をのんびりと歩いていました
写真を撮っていると、地元のお爺さんみたいな人が声をかけてきて
「手は出さん方がいいよ、食いつかれっから」
とだけ言っていきました
ネコが食いつくって…そんな獰猛なネコ見たことがないんですけど
本当なのかな~?
獰猛と言われているとは知る由もないネコ2匹は
のんびりと仲つむまじく、歩いて行ってしまいました
再び海沿いの道を進み福井県に入ります
ここに来ると急にカニの看板が目立つようになります
やはり越前の国といえば越前ガニですね
ズワイガニの事なんですけど、
水揚げ場所によっては松葉ガニやら越前ガニと言われるようです
そうして進んでいくと
次の目的地、東尋坊に着きました。
ここも観光地としてはメジャーなのか人がいっぱい
崖の上に立つと
ジャッジャジャーー ジャジャジャーーン
と火曜サスペンス劇場のBGMが脳内で再生されます
この日はとりわけ風が強く、怖さはかなりのモノ
またここは安全柵といったものは一切なく
まさに断崖絶壁の先端まで行くことができます
この迫力はなかなか文章では伝えにくいものがありますね
足が竦むってのはこういうことを言うのでしょうか
一説には、東尋というお坊さんを酔わせて崖の上から海に投げ込んだのが
地名の由来だとか
その為、自殺の名所という陰の部分も持ち合わせていますが
そんなことないよな、と思ったら
カニが自殺してましたw
とろろこんぶのお吸い物を無料で頂き
リフレッシュした所で、再び走り出します
海沿いの305号をひたすら進んでいくと越前岬につきました
灯台もちょっとわかりにくい場所にありました
灯台というのは、最果てにあるイメージでして
周りの景色もなんとなく寂しい感じがします
レーダーも回っていたのでここで気象データでも観測しているのでしょうね
眺められる景色は抜群にいいです
越前市内のお魚屋さんっぽいところでお昼にしました
お刺身のパックを買って、その場で食べることもできるシステムで
御飯と味噌汁と小鉢のセットを別に注文することも可能
サワラのお刺身を買ってみましたが、いやー旨い
今朝上がったばかりのもので、新鮮そのもの
関東ではサワラの刺身に出会うことはあまりありませんが
地のものだからか、本当においしかったです
305号をさらに進んでいくと、越前河野しおかぜラインに繋がります
これまた綺麗な道です
交通量も多くなく海を眺めながら走るには最適な道です
敦賀湾をぐるりとまわると、水晶浜に到着しました
ここは、今まで見てきた砂浜のどこよりも白く見えます
それもそのはず砂の中にかなり荒めの石英がゴロゴロ混ざっています
これが多分白さを引き出してるのではないかと思いました
また砂浜の間を縫うように川が流れていて海に注いでいます
こういうロケーションは本当に珍しいと思います
海は澄んでいてすごく綺麗
なんだか沖縄とか、南の島のような雰囲気が漂います
ただひとつだけ残念なのは
原発が見えるんですよ、すぐ先に
なんでこんな綺麗なところに原発を作ったかな~?
もっと他に場所あっただろうに…
駐車場に戻ろうとしたところでライダーの方に声を掛けられました
写真を撮ってほしいと言われたので快く承諾し、撮ってあげました
琵琶湖の方から来たというライダー達は滋賀の方でした
予定では、ここが最終目的地だったのですが
初日のキャンプで一緒になったライダーさんが言っていたことを思い出しました
…メタセコイヤ並木か
と言うことで、進路を南に琵琶湖をのほとりを目指すことにしました
地図で見ると、そこまで距離がある感じではなかったのですが
実際走ってみると、なかなかに遠い
車の数も信号も増えてきたため、スイスイというわけにはいきません
山の中を進んでいるのか、周囲は木ばかりで
方向感覚もかなりあやふやになっていきます
そんな中、看板が出てきました
案内に従い進んでいくと、ここはすごい!
とにかく道がまっすぐで、両脇をメタセコイヤの木が規則正しく並んでいます
人工的に作られたものですが、これはすごいと思いました
走っていると本当に気持ちがいい
ですが、道のあちこちで道路に人がいて写真を撮っていて危ないと思いました
写真撮るのはいいけど、ちょっと道路に出すぎです
また周囲の人にとっては生活道路なのだから、もうちょっと考えていかないと
そのうちいろんな規制が掛かっていくのではないかっと心配になりますね
美瑛の哲学の木と同じ道を辿らなければいいなと思いました
ここまで来たら琵琶湖を縦断しないわけにはいきません
琵琶湖を縦断し、目指すは湖水渡り伝説の地
明智秀満が湖を渡った後、馬を繋いだといわれる松を見ました
が、これはどう見ても戦国時代の松ではないw
細すぎです、ウチの実家の松の方が太いです
まあ、松に価値はなくともそういう場所が残っているというのはありがたいものです
琵琶湖を眺めながらの夕暮れ時、時計を見ると6時
帰り道のルート検索をしていると時間を見てびっくり
推定所要時間6時間!?
高速に6時間も乗るのは結構大変です
まあ慌てても仕方がないので、のんびりと夜の高速を自宅に向けて戻りました。
こうして5日間に及んだ能登半島一周キャンプ旅は終わりました
人との出会いあり、まだ見ぬ景色との出会いあり、色んな食べ物との出会い
それは風土を人を理解することに少しは繋がったでしょうか?
ほんの少しでも理解が進めば、それは素晴らしい旅だったといえるかもしれません
最後に、あーちゃんお誕生日おめでとうございます
この旅のすべてを君に
という言葉でテント旅は〆させていただこうかと思います
長文、駄文にお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
恭介
2017/10/30 02:01:24
Re:凛花さん
楽しい旅でしたよ! また何処かふらっと出かけてみたいです
凛花
2017/10/27 19:49:29
いろんな方に会って
美味しいもの食べて
いろんな物見て
いい旅でしたねw