一年の予測について。
　今年はどうなるのか？みんなの関心事です。昨年からの継続問題というか、年度またぎの課題が依然としてあります。北朝鮮の核問題、イランの経済不安、中東問題、不安定なトランプ政権の行方などです。これらの問題が年度内で一気に解決するとは考えれません。なぜなら、現状維持の均衡が崩れたならば、大事件に発展するからです。おそらく世界史の流れが変わるくらいの騒動になると思います。日本の国内に目を向けると、大きくは東京オリンピックへ向けて政治も経済も動いていくことは確実です。景気も悪くならないだろうと推測されているからです。今年は可もなく不可もない平凡な年になるのであろうか。

　すべての予測は地震の予測と同じことで、あくまでも可能性の問題であって、実際に何が起こるかは何も分かっていないのです。阪神大震災や東北大地震にしても、あるいは熊本地震にしても事前に予測されたものではなかった。可能性があるというのは一般論であって、発生するということではない。今、走っているトラックが1キロ先で事故を起こすと確実に予測はできません。発生の可能性が99.99パーセントあると言っても、0.01でも余裕があれば、事故にならないのです。起こってからでは遅いといっても、結果を見てからでないと、結論は出せないのです。したがって、今年は可もなく不可もない年だと言っても、何が起こるかは不明なのです。

　順調という雰囲気には一応、要注意信号を出した方が安心だろう。どの企業も儲けているといっても、本当の中身は分からない。収益データを粉飾しているかもしれない。健康だと思っていても、ガンの芽ができているかもしれない。お金は節約しても、なかなか貯まらないが、支出の方はあっという間に拡大していく。この原則と同じである。粉飾したり、誤魔化したりして回転しているところもあるだろう。こうした隠れた負の要素が耐え切れず、一気に崩壊していく場合だって考えられる。だから、今年は皆が楽観論の傾向があるので、要注意の年になると考えておいた方が賢明だろうと思っています。どんな危機が勃発するのか。いつ何が起こるか分からないが、警戒するしかないのです。