うみきょんの どこにもあってここにいない

うみきょん

日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

縄文…

小説/詩

近年、縄文時代に、なんとなく興味を持っている。

それをしった、友人が、薦めてくれた本が
『俳句の海に潜る』(中沢新一・小澤實)だった。
縄文時代のこと、それほど、書いているわけではないのだけれど
縄文のアニミズム(モノたちに生命が宿っている)が、
俳句の、動物や植物たちとあること、季語をいれることが、
通じ合っているのではないかということで
根のほうで、けっこう縄文的なことが論じられている。
かなり、面白くて、年末から、ゆっくり読んでいる。
ありがたい。

わたしはここ数年、身近な植物、動物たちに、なんとなく
親しみを感じているのだけれど、そうした指向が、もはや
縄文にそうとは知らず、向かっていたということなのか。
もっとも、彼らのそれは、もっと死とひっ迫しあったものでも
あっただろうけれど。

中沢新一氏の本は、ずいぶん昔、読んだ。
なつかしい。
今回、この『俳句の海に潜る』が面白いから、
『アースダイバー』(縄文地図をもって東京を散策すると…)
『縄文聖地巡礼』(坂本龍一と共著)を買った。
しばらくは、楽しめそうだ。