今年は感想を書く訓練なのだ

吉春

自分の思った事、感じたままを人に伝える事って実は難しい。「なにそんなんで感動するわけ?」って事が往々にして起こりうるからだ。

投稿和歌のまとめ36~40

小説/詩

コメントで上げさせて戴いた短歌をマトメたものです。

36.あさゆうな ふちのみかえて はのねかふ ひとひのうちに  かかさなけれは
(朝といわず晩にも、無事の身で帰ってくることを願い
    そのことは一日とて欠かした事はありません、そうでなくてはいけない)
 葉っぱは一日中陽の光を受けて、無事に実ってくれることを願っています。
 そんな思いも載せようかと思ったけれど、ちと無理があるかも

37.なみ木みち 風のしらべに 舞いおりぬ またくる秋と 君のかたなで
(秋はシャンソンの季節、こずえに渡る風に乗り舞い降りて来る紅葉【銀杏?】
   「また来年ね~」と肩を撫でて去っていった。)
 この歌の元の詩は、おそらく枯れ葉【彼は】と例える、別れの詩だったのかも
 しれない。また来る秋は【機会があれば】との偶然がなければ会うことは無い
 だろうと、言いたかったのだろう。枯れ葉に代わって肩を引き寄せたくなる。

38.お月見は あまのはしより 降り注ぐ 光すずけし 胸に抱かれて

(これはお母さんが、小さな子供を胸に抱いて、
    そよぐ秋風を受けながら、お月見ををしている様子です)
 そんな様子を見守っていると、母は子に言った
   「おききま なむ~い ねえぇ」

39.十六夜の ひざにうつろう 秋の月 身の欠けたるを たれにいわむと
(野外にて独り膝を濡らして泣きじゃくる私、うつむいてお月さんに尋ねる
    どうしてこんな事になってしまったのだろう。)
 月が映るほど膝を濡らすとか大げさな話です。
 十六夜の月は、満月とは違い欠けていますよね、それに掛けてあります。
 つまり、そんな事聞かれても成るべくして独りになったって答えでもある。
 自業自得な私を詠んだ歌になっています。

40.赤朽葉 恋に焦がれて まい落つる 風が冷たく 枝をゆらせば
(真っ赤な桜の葉が落ちて来る、あれは恋に焼かれて染まったのか
    それだのに、冷たくあしらわれて失恋しまったのだろうか)
 もと詩は、話に聞いていたが、これほど真っ赤だとはびっくりだ
 と、ただ単に書きたかったようであるが、どうなのだろう?
 いや、けっして私の考えすぎではないと思う、きっとね。

  • 吉春

    吉春

    2018/02/02 19:16:11

    £ゆうなさん
    引き続きこめんとありがとう

    >ひざに「うつろう」は「虚ろう」ともかけてあるのかと思いました。
    あってますよ、まるで膝に流した涙に写っているかのように虚ろうお月さん、てことですんで。
    お月さんを見上げないで、うつむいたまま話しかけている、とお考えくだされ。
    「おまえ俺を見ろよ、満ちたら欠けて行く、今も昔も変わらんだろ」
    「そんな~、慰めになってないよ」
    「なにいってんだ、お前の場合は自業自得だよ、物の理ってヤツだ、諦メロン」
    「……」
    おしまい

  • £ゆうな

    £ゆうな

    2018/02/02 18:52:22

    この中では39が好きです。
    ひざに「うつろう」は「虚ろう」ともかけてあるのかと
    思いました。

  • 吉春

    吉春

    2018/02/01 18:40:48

    ごま塩ニシンさん
    コメントありがとうございます。

    表現力豊かな小説を書ければなと、頑張っております。

  • ごま塩ニシン

    ごま塩ニシン

    2018/02/01 17:00:44

    基礎力を養っておられますね。感心しました。
    表現は、やっぱりこうした訓練からと思いました。