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サルトリイバラ

30代以上

サルトリイバラとは、
ルリタテハと呼ばれる蝶の幼虫の食べ物だ。
幼い頃、
叔母の家の近くの林道に銀の実らしきものが生っていた。
叔母言わく手に触れることにより、
銀色になるのだと教えられた。
鉱物の銀ではなく雪景色を銀世界と言い、
朝露の光るのを銀露というような仮想の銀である。
その辺は面白おかしく話してくれてのだろう、
いつも夢見がちな私にはあってたからだろう。
そのサルトリイバラは見た目が妖艶な色に見えて、
幼い私にはとてもきれいに見えたものだ。
ルリタテハは豪勢な衣装をまとった蝶で、
最近はほとんど見ることもなくった。
それ以上に街並みの変化が凄く速くて、
ここってたしかにあの場所だょねと思うほどである。
立ち止まって昔を思い出してしまった。
あの日には帰れないけど、
もう一度目をつむって思い出してみた今日。





  • 恵

    2018/02/02 21:42:40

    叔母様は素敵な方だったようね。ブラさんがそのお話を聞いて
    目を輝かした光景が浮かびますもの(^_-)-☆

  • さけ美

    さけ美

    2018/02/02 18:00:09

    叔母さま、ステキ! わたしも小さな甥っ子の反応みたさに、作りごと交えて
    話したりするけど、この実の色の逸話はとってもステキだわー
    きっとちびっこブラしゃんの世界観を、よくよく理解されていたのね♪
    「仮想の銀色」、そうだね、和の色の感じかたなのかな。実の表面の細かい粒子に
    光が映り込んでいる情景がよく浮かぶわ、仮想の銀色。

    わたしも幼い頃過ごした街の、よくひとりで遊びに行ってたひっそりした路地裏
    (そこは夜の街的な一画でその昼間の様子が好きでねw)は、もう区間整理的に
    なくなってるらしいの。なんだか怖くて近づくこともできないや^ - ^;

  • 楓花

    楓花

    2018/02/02 07:15:18

    蝶の模様が不気味に感じられてたあの頃の町並みは
    もう心の中にしか描けないわ~

    そんな蝶の模様が不気味に感じられなくなった今なのに
    ルリタテハは、もう見かけることもなくなっている

    どこへいったの~~~ルリタテハ

    今は私の心が、かつての蝶の模様のように妖しく光っている~なんちゃってネ( *´艸`)

  • パン

    パン

    2018/02/01 22:33:25

    触ってみたい