猫野サンタ

故郷に帰れない人々が、いる。

日記

あれから7年・・・明日は3月11日。

オラは300年以上生きてきたけど、あれほど酷い天災を見たことがなかった。

楽しく暮らす人々が、クルマが、線路が、建物が、近代文明が根こそぎ流された感じだったねぇ。

それでも、みんな懸命に元の暮らしに戻ろうとガンバっているにゃ。4年前に三陸鉄道も復旧し、線路際で一人がんばり、列車に旗を振り続けている、おばちゃん・・・泣けてきただ。

だけど、7年も経ったのに、いまだ故郷に帰れない人々がいる・・・フクシマの原発事故避難者にゃ。

政府は涼しい顔で次々と避難地域を解除、自主避難者への住宅援助などを打ち切った。いつ、また福島原発が暴走するかもしれないのに・・・あまりにも非情で無能な政府に、呆れ果ててしまうにゃ。

みなさ~ん、福島原発事故が終息したなんて、ウソですよ~!メルトダウンした原子炉内では核廃棄物が過熱を続け、それを毎日必死に冷やして、冷やした汚染水をタンクに溜めこんで、そのタンクは際限なく増え続けているにゃ。

さらに、壊れた施設内の冷却プールで使用済み核廃棄物を何千本も冷やし続けている。もう一度、大きな地震がフクシマを襲ったらどうなるにゃ?

それでも「今は安全だから、帰っていいよ」と。オラは小悪魔猫だけど、とんでもない悪魔どもがいたもんだ。

知らない土地で7年間、ようやく生活基盤ができたのに、生活基盤が壊れたままの安心できない故郷へ帰れ。もう解決したから支援は打ち切るよ、と。

ひどい話にゃ。ひどい国に生きているわけにゃ。無力感いっぱいの、小悪魔猫。