ここのところ、体調の思わしくなかった小さい犬が、
今日の午前中に、亡くなりました。

ローズという名前でした。

鈴ちゃんの子供たちが、ペットショップで見つけて、
飼いだしたイヌでしたが、
結局、飼えなくなって、
離婚して離れて住んでいた鈴ちゃんに押し付けた格好で、
わたしが、鈴ちゃんと結婚したときには、もう８歳でした。

鈴ちゃんは、離婚したとはいえ、
子どもたちのことをすごく愛しており、
その子供たちが「お父さん、飼って！」と、押し付けた犬ですが、
たぶん、自分に似たところを犬に見ていたのでしょう。

いらなくなった小型犬２匹、
ずっと鈴ちゃんが、面倒を見ていました。

白い犬が、病院の誤診で早くに死んでしまい、
ローズは、ずーっと鈴ちゃんの傍らで、暮らしていました。
去年くらいから、ドライアイが悪化して、ほとんど見えておらず、
鈴ちゃんの声を聴いて、一生懸命後追いしていました。

ここだけの話ですが、
鈴ちゃんが住んでいた小さな村では、
子犬を２匹連れて歩く大男（鈴ちゃん）が、ずっと話題になっていたそうです。
「暗そう...」とか「淋しそう」とか言われていました。
わたしと結婚して、「良かった、良かった♪」と村の人に言われて、
ものすごい思い込みで人を見るんだなあと、びっくりしたものです。

ローズ、安心してね。
鈴ちゃんは、わたしがちゃんと面倒を看るからね。
何も心配しなくて、いいからね。

山の中腹の、見晴らしの良い一等地にお墓を作ってあげました。
途中、寒さで凍死したとみられるヒヨドリの死骸も見つけたので、
一緒に葬ってあげました。
ローズ、ひとりぼっちじゃないよ。

ローズたぶん15歳、鈴ちゃんと一緒に幸福な一生を全うしました。

http://nannsetogg.naturum.ne.jp/e3050199.html