最近、朝早い運動場から、異様な掛け声が聞こえてくる

川をはさんでいる対岸の運動場からは
これまでは
野球の朝練や
早朝体操の気分良い声が聞こえてくる
それがどうしたことだ
眠っていても目が覚めてしまうほどの
怒号かと思えるような掛け声は極めて異様だ

いったい何事だろう
事故とか事件でもおきたかと
ベランダにでてみる
「早寝早起き朝ごはん」の掛け声だった

え～～～～～～？？？？？
なんですって？
⚡は⚡や⚡ね⚡は⚡や⚡お⚡き⚡あ⚡さ⚡ご⚡は⚡ん⚡
大音量はもはや暴力だ

人の生活は多様だ
夜働く人の眠る時間は朝になるし
大多数の人が食事して出かける時間には
夜明け前の仕事が終わってやれやれという人もいる

一律に「早寝早起き朝ごはん」って言われても
間抜けな標語だなあと呆れてしまう

自分たちで自己満足するのはいいけれど
こういう宗教が政治を利用して流行るのはどうもなあ
と苦虫かみつぶす

「親〇」というものが埼玉では流行っていて
朝ごはんどころか夕飯まで食べられない子どもがいるという
政治飢餓を作りだした政党が好む

「親方日の丸」って言葉が昔あったけど
税金で食ってるのはおなじだ
でも、親方とは違うよ
いわば「親役割日の丸教育」だ
「親〇」は、政治で切り捨てようとする社会福祉・社会保障を
親のせいにする宗教が寄り集まった団体で
なんでも個人のせい、家族のせい、家庭のせいにしようという政治運動だ

朝寝なくちゃいけない人の立場を無視するわ
寝ている人を叩き起こすわ
いったい、あんたたちは何者？

そういうの全体主義っていうんじゃないか？
久しぶりにハンナ・アーレント読み直しちゃいました

「早寝早起き朝ごはん」
何も悪いこと言っていないという言い分
いいこと言っているという自己満足
当たり前の事しているという
「当たり前」という言い分で「様々な在り様の生活」を
一色に染め上げて、人々を分断して行く
そうして
「早寝早起き朝ごはん」に染まらない人を排除していく排除の言い分

ああやって公園を順番に廻って行くのか～
呆れて見ている場合じゃないかもしれない