黒猫の本棚。

黒猫

本棚。は未読者を意識して紹介してる...つもりです。

未読既読予定は別にして 貴方がどこを魅力に感じるのか、に興味があります。
どれでも過去日記でも一言付けてくれれば、幸いです。 本読まれない方は、それ以外でかまってください。

本棚。116

小説/詩

「狐笛のかなた」
著者:上橋菜穂子

小夜はある日の夕暮れ、犬に追われる子狐を助け、森陰屋敷に駆け込み少年の小春丸に出会った。子狐は実は霊狐・野火と呼ばれるものだった。隣国とのいさかいの中を小春丸を守ろうと小夜と野火が駆ける。

ーー若桜野をかえせばいいのよ。

ーー怨みのもとが、、まだ見えているうちに。このまま、殺し、殺されていたら、いつか、なにをしても消せない憎しみが凝り固まっていくだけだわ。

(責められるべきは、呪われて、身を切られるような哀しみを味わいつづけたわしではなく、のろっている盛惟ではないのか!)

「わかるか。・・・それだけのことをやった男に褒美をくれてやれというのか。やったことの報いを受けさせるかわりに、あの男が願い続けてきたことを、叶えてやれと?わしのもとに、やつほどの呪者がおらぬというだけで、それほどの屈辱に耐えよと、そなたはいうか。」



まるでカインとアベル。呪い呪われる元をなくすことができるのは、ルフィぐらいのものではないでしょうか。

  • 黒猫

    黒猫

    2018/06/24 21:43:54

    さつまいもさん
    紹介してくれて、ありがとうございました^^*
    野火と小夜の信頼と愛が温かい感じの本でした。

  • さつまいも

    さつまいも

    2018/06/24 21:36:57

    「弧笛のかなた」
    読んでくださったのですね!

    独特の世界観の中に、切なくも優しく、
    ぽわぁっと、何だか温かいものが広がる本でした。