【お話】戦うお姫さま。
むかし、読んだ物語。守られるだけでなく、武器を手にして戦うお姫さまがいた。
もらったステキコーデ♪:18
守られているばかりが、お姫さまじゃない。
王位を受け継ぐものとして、自分の行動に責任を持ち、
ときに泥にまみれ、血にまみれても、
民を安んじ、兵士と共に国を守る、
そんなお姫さまがいた。
むかし、読んだ物語。
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お姫さまって実は、大変なんですよ。
お茶会などの社交の場では、もてなし役として、招待した人のデータを、ほぼ暗記した上で会話する。
来た人がきまずい思いをしないよう、会話に気を配り、
楽しく過ごしてもらえるよう、手配する。
招かれるのは、ほとんどの場合、女性ですが、
貴族だけでなく、平民が招かれることもあります、その場合も、相手の立場とか仕事とか、親戚関係とか、全部頭にたたきこんでからお茶会を開く。
そうすることで、招かれた人は、喜び、
王族に対して好意的になり、何かあったら役にたとうと考えます。
地道な外交を、普段からしていると言えます。
ですが、王位を継承する立場のお姫さまの場合、
それだけでは人がついて来ない。
政治的な決断ができるのだと、示す必要があります。
示しかたは、さまざまですが、
むかし、読んだ物語では、魔物の襲撃や国境の小競り合いが多い時代でもあったため、
王女さまは武器を手にして、兵士たちといっしょに戦い、兵士と同じものを食べ、
泥にまみれ、血にまみれておりました。
ときに他国の王族から馬鹿にされ、それでも前を向いて笑い、民を助けるために働き、
国民から慕われていた。
彼女が主人公というわけではなく、ものがたりのわき役だったのですが、
今もどうかすると、思い出します。