ごま塩ニシン

脳活日誌1197号

日記

   母親の祥月命日
 9年前になる。この日9月8日、病院で母親が亡くなった。1週間ほど前から食事を口にしなくなり、最後は低体温となって心臓が止まった。享年94歳であった。親孝行はほとんどしていない。5月に倒れてから、ほぼ毎日、病院へ通っていた。股関節の骨頭骨折になるまで約半年間ほどは譫妄状態であった。私としては精一杯の看病をしたつもりでいるが、母親がどのように感じていたのか、これは分からない。生老病死ではないが、生きている以上、やがて老いる。そして病を得て、死ぬ。この釈迦の言葉は人間だけでなく生き物すべての定めだろう。俺は絶対に死なない。病気にもかからない。不老不死だと叫んでみたところで、天の定めは歪められない。宿命というより生命の原理が、このようになっているのだろう。太陽だって、星だって死滅していくのだから、これは宇宙というか物質の法則なのだろう。私もこの運命の中にある。

 さて、生きている間に何かしておきたいと思うが、なかなかできない。ただただ年齢を重ねて来ただけである。何のために生まれて来たのか?こんなことを思っている。