アフリカの海老蔵
と、見栄を切る
アフリカはギニア共和国出身のエピゾさんは
笑顔も真っ黒
陽気なおっちゃん
ジュリと呼ばれる南アフリカの音楽の伝統を受け継ぐ
家系の生まれという
竪琴の一種コラは
大きな丸いひょうたんの胴から
三味線のような竿が上にのび
２０本余りの弦が張られ
抱えるようにして奏でる
オルゴールのような
ハープのような幻想的な響きに
魅了される
ギニアのマリンバは鍵盤の下に
丸いひょうたんが付いていて
軽やかな音色が響き渡る
太鼓はゆっくりと
つぶつぶ語り
やがて走り始め高速のリズムで風を追い越す
遠く離れた国の音楽なのに
なぜか
お神楽のようなリズム
遠く離れた国のダンスなのに
なぜか
狂言のような体の動き
窓の外で笑う子だちも
いつのまにか引き込まれ
おどっている
子どもたちが
あははと笑えば
エピゾさんも
わはははははと笑う
三倉岳を真下で見上げる
山小屋の１日だけのコンサート
