セカンド

夏の終わりに

小説/詩

真赤なゼリーの色が
今冷めようとしている

独り波打ち際に佇む私に
過去を降り顧みる事は許されなかった

柔らかな夏の終わりの日差しが
それを慰めていた

海鳥たちと見ていた
間もなく日が沈もうとしているのを

ただ影ばかりが長くなっていく
やがて私の足跡は波に消されていく

これから新しい何かが始まる
そう波の声が聞こえる

凝縮された潮の香りが
強く心の中に満ちてくる

それは海が流してくれた
涙の香りなのだろうか

また誰かが
新しい足跡を付けに来るのだろう

この夏の終わりの
この砂浜に

  • セカンド

    セカンド

    2018/10/20 02:36:02

    奈柚様

    海には不思議な魅力がありますよね
    繰り返し繰り返し訪れる波に波音

    それに魂が吸い込まれそうな?
    包容力

    母なる海って解ります

    潮の香り・・・
    さざえのつぼ焼きの香り・・・

    腹が減ってきた???

  • 奈柚

    奈柚

    2018/10/19 22:46:53

    海へ行くと
    ただボーッと見つめて
    「おっきいなぁ…」って呟いてますね
    毎回毎回

    帰る時には
    「またね」って
    毎回毎回です

  • セカンド

    セカンド

    2018/09/29 08:55:36

    £ゆうな様

    夏の終わりころから
    海は寂しくも見えます

    激しさから静かさへ移っていく・・・
    四季があるからより感じるのかも知れません

    そう感じる人は
    多いのではないでしょうか?

    心に傷を受けていない人も
    何かを感じるのが夏の終わりかな

    その何かをポツンと海に砂浜に置いていく
    そんな人もやはり多いのではないでしょうか

    怒っているような?冬の海より
    少し優しい秋の海なのでしょうか




  • £ゆうな

    £ゆうな

    2018/09/28 23:04:17

    夏が終わるから物悲しいのでしょうか
    秋が始まるから物悲しいのでしょうか

    夏の終わりに見た光景の
    一連目の印象が強く、強く
    その後の静けさが身に染みるようです。

    >また誰かが
    >新しい足跡を付けに来るのだろう
    まだ、終わり切っていないという希望を以って
    夏の終止符を打たずに去って行くようですね

  • セカンド

    セカンド

    2018/09/25 01:30:13

    吉春様

    夏も終わると恋も終わる
    よくある歌の歌詞のパターン

    でも確かに流れに沿っていますよね

    夏のざわめきは心のときめき
    でも秋になると静けさの空間が生まれてきます

    その中に何を見るのでしょうか
    人それぞれに違っています

    やはり寂しさ、涙になるのかな?
    こちらもパターン化されているのかな???



  • 吉春

    吉春

    2018/09/24 23:37:55

    こんばんは
     夏の終わりと浜辺のとばり
     もの悲しさの舞台に相応しいですよね

     もえるひも独り浜辺にさめ落ちて
            よせる涙に足跡もなき

    恋愛と失恋。夏と秋。これは絶対コンボですよね。あれ! 私だけかな。