「空腹にならない薬」の完成は近い
レプチンというタンパク質は、体の「空腹ホルモン」
レプチンが脳の視床下部にあるレプチン受容体と結合すると、満腹感を生み出す。肥満の人が満腹感を覚えにくいのは、レプチン抵抗性が原因だということは少し前からわかっていた
研究では、MMP2は脳にあるタンパク質でつくられたレプチン受容体の外側部分を破壊する
MMP2とは「Matrix Metalloproteinase-2(マトリックス・メタロプロテアーゼ2)」の頭文字を取ったもの
MMP2で満腹反射、つまり食後の満腹感が弱くなる
MMP2を抑制する薬を開発できれば、肥満の人が正常な空腹・満腹の反応を回復できる
現在、抗菌薬である抗生物質のドキシサイクリンが、副作用としてMMP2を抑制することがわかっている