さんた

10がつ1にち

日記

台風一過

ちばらきは、、、暑い

、、、もぅ台風、お腹一杯です



さて、今回はこんな記事を

、、、老化の原因、なんやー



https://blog.goo.ne.jp/1shig/e/f02d032217eedc7cfc4c877f7a5316f4
なぜ、●●を食べると老化が進む? 老化を防ぐ食べ方

Business Journalより
2018.01.04
文=石原藤樹/北品川藤クリニック院長

なぜ、●●を食べると老化が進む? 老化を防ぐ食べ方

なぜ老化は起こるのか?

 年を取りたくないというのは、人間なら誰しもが思うことです。
なぜ年を取るのが嫌なのでしょうか?

 もちろん死ぬことが怖いというのは根底にありますが、体が衰えて自由に動けなくなったり、他人の手を借りなければ生きることが困難になったりすることが、大きな部分を占めているように思います。

 年齢にともなって体の働きが衰えることを老化といいます。
要するに、多くの人が嫌なのは、年を取ることではなく、老化することなのです。

 それでは、年を取ることと老化とは、どのように違うのでしょうか?

 ウェルナー症候群という遺伝性の病気があります。
老化が急激に進むように見えることから、早老症と呼ばれることもあります。
この病気においては、20歳以降に白髪や脱毛、白内障、動脈硬化の進行、骨粗鬆症などが見られます。
皮膚は萎縮して薄くなり、がんも増えます。ここで挙げたような項目が、要するに老化によって体に起こる変化の代表的なものなのです。


 この病気は遺伝子が原因で老化が起こります。

 つまり、老化という現象のすべてではなくても、多くの部分は遺伝子に原因がありそうです。


老化を止める遺伝子の発見

 老化という現象は遺伝子に原因があることはわかりました。

 それでは、老化を止める遺伝子というものもあるのではないでしょうか?


 なぜ、こうした発想をするかというと、がんなど他の多くの病気でもそうですが、病気を起こす遺伝子よりも、それを抑えている遺伝子のほうが重要であることが

多く、治療や予防にも結び付く可能性が高いからです。

 1997年の「Nature」誌にネズミの老化抑制遺伝子についての論文が発表されました(文献1)。
筆頭著者は当時東京大学の黒尾誠先生です。
黒尾先生の書かれたものによると、ネズミの遺伝子操作の研究の過程で、たまたま異常に老化の進むネズミの家系を発見し、その遺伝子を解析したところ、老化を抑制する遺伝子の発見に至ったのです。


 その遺伝子は、ギリシャ神話の「生命の糸」を紡ぐ女神クロトー(Klotho)にちなんで、クロトー遺伝子と名付けられました。


老化の秘密とリンの働き

 抗老化遺伝子であるクロトー遺伝子を働かなくしたネズミは、老化が急速に進行します。
そこで、実際にクロトー遺伝子はどのように作用をしているのかを研究していくと、血液のリン濃度(無機リン)との関係が浮上しました。

 クロトー遺伝子が欠損しているネズミでは、体内にリンがたまっていて、食事のリンを制限することで、クロトー遺伝子自体は働いていなくても、動脈硬化や骨粗鬆症などの老化現象が、起こらなくなることが証明されたのです。

 それでは、なぜリンが体にたまると老化するのでしょうか?


カルシウムとリンの役割

 リンはカルシウムに次いで体に多いミネラルで、その多くは骨の成分として、カルシウムと一緒に存在しています。

 体の状態を安定に保つためには、カルシウムとリンの比率(カルシウム・リン積と表現される)が一定に保たれることが必要ですが、リンが体にたまり、カルシウム・リン積が上昇すると、血管の壁や皮膚など、骨以外の場所への石灰化(カルシウムの沈着)が起こります。

 血管の壁にカルシウムが沈着すれば動脈硬化となりますし、骨への正常な沈着が起こらなくなれば、骨量は減少して骨粗鬆症になります。
つまり、こう考えると、老化といわれている現象の多くは、リンの蓄積が原因とも考えられるのです。


高リン食による老化のメカニズム

 2017年の「Scientific Reports」誌に、リンをたくさん摂るとなぜ老化が進行するのかについての興味深い論文が掲載されました(文献2)。
Enpp1という遺伝子があって、体の病的な石灰化を抑える働きをしています。
そのEnpp1が、実はクロトー遺伝子と関係を持っています。

 クロトー遺伝子の主な働きは、FGF23という一種の成長因子と協力して、リンを体の外に排泄することですが、Enpp1遺伝子がうまく働いてくれないと、クロトー遺伝子の働きも低下して、結果としてリンが体にたまってしまうのです。
リンが体に悪影響を与える仕組みには、ビタミンDが大きく関係していることも明らかになりました。
ビタミンDは骨の健康に良いビタミンとして薬やサプリメントになっていますが、リンが体にたまった状態では、実は老化を進めるのにも一役買っているのです。
体の仕組みというのは、本当に不思議で微妙なものです。


リンを摂り過ぎないことが老化を防ぐポイント

 このようにリンと老化との関係が、最近注目をされるようになりました。
しかし、今のところほとんどはネズミなどの動物実験のデータですから、人間でもその通りのことがあるのかどうかは、まだ確実とはいえません。


 ただ、人間でも慢性の腎臓病では、体がリンを外に出せなくなるので、リンが体にたまります。
そして、慢性の腎臓病では老化に特徴的な石灰化や動脈硬化などの異常が進行しますから、人間でも同じことが起こっているという可能性は高いとはいえそうです。


 病気としての腎臓病がなくても、腎臓の働きやリンを体の外に出す働きは、年齢と共に低下していきます。

 そう考えると、老化を防ぐためには、大人になったらリンを摂り過ぎないことが何より重要なのです。
リン(無機リン)は加工食品やインスタント食品、清涼飲料水などに多く含まれています。


 ソーセージやサラミ、ハムなどの加工肉をたくさん食べる人は、死亡のリスクが上昇するという報告がありますが、これもリンを多く含む食品ですから、リンの害として考えると説明がしやすいと思います(文献3)。

 健康を自負する皆さんも、加工食品やインスタント食品、清涼飲料水や加工肉などをなるべく避け、老化の予防を心掛けるようにしてください。
(文=石原藤樹/北品川藤クリニック院長)