小説『火星年代記』
レイ・ブラッドベリ 著
『火星年代記』を読みました。
SFものは難解という先入観のために
ほとんど読むことがなかったのだけれど
これは理系音痴の私でも
おもしろく読める小説でした。
人類が移住するために押しよせた
2030年代以降の火星を
年代ごとにオムニバス形式で描いた話で。
物理の専門用語とか
科学的好奇心を刺激するような記述は
ほとんど無く
火星の変化に富んだ風景と
火星人の廃墟となった街と
地球人が建設した街と
人間の優しさ・愚かさ・情熱・哀しみとが
詩情とノスタルジーを含んだ表現で
綴られていました。
一話一話が
同じ作者が書いたとは思えないくらい
それぞれ異なった趣きがあって
火星人のための教会を建てようとする神父を描いた
『火の玉』に涙し
戦争で荒廃したディストピア地球を描いた
『優しく雨ぞ降りしきる』に戦慄したのでした。
私はこれまで「火星」と聞くと
映画『トータル・リコール』の
目玉の飛び出たアーノルド・シュワルツェネッガーを
思い出したのだけれど
これからはこの本を
思い出すでしょう。
☆Sophie☆
2019/03/24 20:02:03
学生のとき英語で彼の透明人間を読んだ記憶があります。詩を読んでる様に面白かったです。
燈文字A
2018/10/11 00:13:15
叙情詩人といわれたレイ・ブラッドベリは大好きです。(*´▽`*)
何冊か短編集を愛読していました。
とり合絵図
2018/10/08 19:50:07
レイ・ブラッドベリならば多分読んだはず、、のような気がするのですが
何も思い出せないです。m(__)m
確かに彼の作品はコテコテのSFとは違う情緒がありますよね。(思い出せないのに言ってしまう)
おにぎりん
2018/10/07 21:17:42
こんばんは。
現在レイ・ブラッドベリの短編集「猫のパジャマ」を読んでいます。
こちらはいろんなジャンルの短編を楽しめます。
火星年代記はとても有名ですが読んだことがありません。
とても素晴らしい作品のようなので読みたくなりました。
ひで
2018/10/07 20:52:33
本好きなんですね(^ー^)
たまねぎ
2018/10/07 17:31:40
私もあんまりこういうタイプの本は読まないのですが、
ただ新しさとか斬新さだけの物語ではないのですね。
火星に移住かぁ・・・今はSFでも、そのうち現実になって、
地球時代が歴史物語になっちゃうのかしら。
ひやーーーーついていけなさそうw