遠
深い闇を掻き分けて往く
追いつかないのだとしても
いつか何れ必ず会えると
信じたから、今が在る
窪んだ大地の向こうには
希望も夢も何も無い
在るのだとしたら
彼方が通ったという軌道だけだろう
両手を伸ばし 強く抱きしめたい
其れが叶わぬというならば
脱ぎ捨てて 此の身を
其れさえも要らないの
言葉巧みに 操られて
歪んで 生きいたくはない
生きる為には 時にはナイフさえ握るけれど
其れが刺しこまれるのは
わが身
誰も癒えない傷を抱いて
次のステップに歩み行く
少しで遅れた私だから
出来る限り貴方に届くよう
近づけるよう
在るの身
構わないの
何も思われていなくても
それでも 着いていくわ