小品
昼間晴れたぶん放射冷却で、夜が更けるにつれて気温が下がっていった。地下鉄の駅を降り地上に出ると、昼間溶けた雪が凍っていた。滑りやすい歩道を気をつけながら歩いた。
女子高生がスマホを見ながら前を歩いていた。そのうち滑ってこけるぞと思っていたら、案の定、足を滑らし、後ろにひっくり返りそうになった。とっさに支えようと手を出したが、一緒にこけてしまった。
女子高生は腰を打ったみたいで、なかなか立ち上がらなかった。手を貸して、立ち上がらせ、「大丈夫ですか。」と尋ねた。女子高生は、「大丈夫です。」と言って、スカートについた氷を払った。
女子高生は立ち止まっていたので、僕は、家に向かって歩き始めた。最近のがきんちょはスマホばっかりして、暇なら本を読めと思いながら歩いた。
家について、スーツの内ポケットから財布を出し、携帯を出そうとすると、どこにも無かった。地下鉄の中ではコートのポケットに入っていた。たぶん、こけた時に落としたんだ。
こけた場所まで戻ると、足踏みをしながら、女子高生が立っていた。
「スマホ、落としましたよね。どうぞ。」
「ありがとう。寒かったでしょ。ごめんなさい。」
「いえ、携帯ないと困ると思うし、お礼をまだ、言っていませんでしたから。さっきは、ありがとうございました。」
そう言うと、女子高生は通りを歩いて行った。今度は、スマホは見ていなかった。
寒空の中、30分は待っていただろう。最近のがきんちょは大したものだ。
※初めての小品。昨日の失敗作(Europeが活躍しない)を速やかに抹消するために更新
沖人
2018/12/15 17:04:50
さなちゃん
創作。創作。電車の中で、スマホで漫画を読んでいる人は多いですね。
ゆりかさん
前作は、小ネタ(エピソード)不足で盛り上がりにかけたのではないかと思っています。
yonaさん
戻ってくるかどうかも分からないからね。おじさんを待つ女子高生はいないかな。
たまちゃん
妹にせずに、自分でコスプレをして、女子高生になってしまえばいいんじゃないでしょうか。
ひまわりさん
スマホのCPU、人間の30億倍のスピードで演算。勝てません。
みーぴこさん
女子高生、今でも生足してるんでしょうか。そろそろ温かくした方がいいと気づきそうな気がします。
みーぴこ
2018/12/13 21:49:05
沖人さん、こんばんは✿
冷え冷えで寒そうなお話「女子高生」というワードから
生足のミニが想像できてなおさら 寒さが引き立ってました。
でも、じんわり温っかくまとまって 良かったです。
ひまわり
2018/12/13 21:27:17
今晩は^^
スマホを持つようになってから
調べ物は殆ど スマホです。
便利ですよね。
PCは開かなくてはならないし 場所は固定だし
いつでもどこでも…
というわけにはいかないので。
でも、持って出かけないと不安になるのは 困ります。
ガラケーのときは 必要最低限使用 という感じでしたが……。
たまねぎ
2018/12/13 21:21:42
沖人先生、初の小品完成、おめでとうございます!
女子高生をがきんちょと思うのはまだいいとして、
大学生でさえ息子・娘でもおかしくないと気づいたときには
衝撃が走りますよね。
しかも早い人ならおじいちゃん・おばあちゃんと呼ばれる人もありうると思うと・・・
女子高生を永遠に妹扱いしたい欲望が高まりました。
yona
2018/12/13 09:30:59
携帯ないと、こまりますよね。
わたしだったら、駅に届けて、さっさと帰ります。
夢がない。
物語が生まれない。
女子高生は、とてもいい子ですね。
ゆりか
2018/12/13 04:46:17
おはようございます、沖人さん。
以前に、携帯を無くして大慌てだったと伺いましたが、その時も素敵な子が拾ってくれたのでしょうか(*^-^)
転びそうな人を前に、とっさに手が出るのは良い人ですね。寒空の中を30分以上待っていた女子高生も良い子。
善人同士の、ほんわかした心温まるお話でした。
失敗作?とても素敵でしたのに(*^^*)
৯さな
2018/12/13 00:44:28
えっと・・・ノンフィクションですか?ww
本もスマホで読む時代になってきましたねー(ノ∀`)アチャー