サンタ実在の動かぬ証拠
アメリカというのは、良いところも悪いところも本当に振り幅の大きな国だと思います。その混沌と寛容とスケールが、建国200年で世界の頂点に立つということなのでしょう。
いきなり何の話かというと、サンタの位置情報サービスについてです。
は?? ってな感じでしょうか。
時は1955年、カタログ販売で一大百貨店となっていたアメリカのシアーズが、子供たちへのサービスとして「サンタさんへの直通電話」というサービスをクリスマの日に開設したのですが、その広告に間違えた電話番号をのせてしまいました。しかもよりによって、その間違えた電話番号はアメリカ軍の中央防衛航空軍基地(現在の北米航空宇宙防衛司令部)の司令長官へのホットラインの番号でした。
そこからが、日本ではそうはならんだろう、というところです。「サンタさんは、今どこにいるの?」という子供たちからの間違え電話を受けた当時の司令官は、電話を切らずに、サンタが北極から南に向かった形跡がないか部下にレーダーで確認させ、そして電話を掛けてきた子供たちにサンタの現在地の最新情報を順次伝えるという芝居を打ちました。これが大好評で、それから毎年クリスマスの日には、北米航空宇宙防衛司令部(通称NORAD)がサンタの追跡情報を流すという恒例行事が出来たそうです。
そして今やインターネットの時代。クリスマスの日には、電話ではなくNORADのオフィシャルサイトにサンタ追跡の特設ページが開設されるのですが、それが物凄いクオリティ。肝心のサンタ追跡はどうやっているのかというと、北米警戒システムと呼ばれる NORAD レーダー ・システム、35,888 km の静止軌道上の熱感知衛星、 サンタ・カメラ・ネットワーク、カナダのCF-18 戦闘機、アメリカのF-15・F-16・F-22 戦闘機で追跡、エスコートするという立て付けで、その解説ビデオなども公開されていますが、その凝りようは相当なもので、これで「サンタなんていない」などと誰が言えようか、という勢いです。
一部ですけど、こんな感じ。。。
https://www.youtube.com/watch?v=JQ647Iicz98
https://www.youtube.com/watch?v=hrIF68Dc68o
https://www.youtube.com/watch?v=uDr2M-10r8w
今年もすでに準備ページはオープンしており、サンタ追跡開始までのカウントダウンが始まっています。
https://www.noradsanta.org/
ちなみに、スマホ用のアプリも出てますw