うみきょんの どこにもあってここにいない

うみきょん

日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

きらきら、瞬間の波、永遠の海─江の島(その2)

タウン

仮想タウンでキラキラを集めました。

2019/02/11
キラキラ
集めた場所 個数
ビーチ広場1 3
ヒツジ学園 3


きらきら、ひつじとビーチ。
きょうも、すみません、昨日のつづきを貼り付けます。
ビーチ広場でみつかったことと
江の島という海が、すこしつながるかな、なんて
こじつけたりして。

いつも、読んでくださって、ありがとうございます。

………
(1から続き)

 そして、待望の海だ。ここに至るまでにも、海はあったし、それを見て感慨があったが、波やしぶきを近くで感じられるのは、独特のものがある。岩の隙間に入り込む海、打ち寄せる波のかたちが刻々と変わる。ときに足元をぬらしそうなぐらい近づいて。おなじ姿をとらないということが、昔から不思議で、尊いもののような気がしていた。この瞬間は永遠なのだ。雲がまた移ってゆく。それにしても陽射しがまぶしい。潮の香りがする。海の水は比較的きれいだ。
 磯の奥まったところ、水が井戸のように残っている裂け目に、死んだ魚が沈んでいた。こうしたことも、目をそむけず、覚えておかなければいけない。
 そのあとで岩屋に入って、整備された洞窟をめぐる。手燭を持って歩くところもあって風情があった。あとはもう帰り道。海からすこしずつ離れてゆく。まだそこ、むこうに見える。また土産物屋さんをのぞく。とても小さな貝の入った袋、そして桜貝の入った瓶詰めを買う。桜貝は、子どもの頃に好きだったもので、たしか持っていたはず。マニキュアをした爪のような、桜色の小さな貝。すこし力を入れたらすぐに割れてしまう、繊細な、羽のような貝。
 江の島弁天橋を渡る。もう最後の海だ。だいぶ日が傾いてきた。トンビが旋回している。
 この日は、日曜日だったと書いたけれど、次の月曜日も、珍しくバイトが休みだったので、曜日の感覚がなかった。まるで土曜日のようで。満ち足りた休み、そして休みの前。髪の毛が少しごわごわしている。海にゆくといつもこうなる。潮風にあたってきたということ、海から帰ってきた証拠だ。つぎに海へゆくのはいつだろうか。


#日記広場:タウン