お隣の奥さんがお勤めしていたのは、市内のある地区の共同経営農園でした。

午後3時過ぎ。　チャイムが鳴る。

お隣のおねぇちゃん！！

玄関に出てみると、手にはお野菜。

「母が担当して作っていた野菜です。農園の方からたくさんいただいたので・・・」

思い出してまた、うるっと来そうになるけど堪えました。

「そういえば聞いてたわ」　

「　＾＾　」

オータムポエムという野菜はどうやらわが県発祥？らしい。

アスパラ菜ってやつと同じそうな。

種をまいて苗を起こして、育ててたのね。

丁寧な作業を思い浮かべる。

何でも一生懸命でしたもの。

既に黄色の花が咲き出していたので、キッチンに持ち込むと3つほど花のところを

折りとって、ちっちゃな花瓶に挿してみる。

そこだけ春が来たようよ＾＾

２/3は、さっと熱湯にくぐして、漬物にしてみる。　これは明日のお楽しみ。

残りは茹でて、御浸しに。

あっさりしたのがいいなってね。

ちょっぴり苦みのある菜っ葉です。

茎のところは堅いからって、おねぇちゃん言ってたけどもったいないのでちょびっとは

切り落としたけど、茹でて刻んで明日はお味噌汁の具だねｂｗ

茹で汁は薄緑色に、蕾がバラバラ散乱。

お鍋をシンクに入れて、水で丁度いい湯加減にｗ

もっと昔死別した友人が、ほうれん草のゆで汁で顔洗ううとつるつるになる！なんて

言ってたの思い出すｗ

顔はちょっとないけど、今日は寒くって手先も冷え冷え。　さっき菜っ葉を洗ったしねｗ

なので、手湯をしてみました～。

茹で汁まんまじゃとても熱くて無理だもの、湯加減伺っていたらお鍋満タンにｗ

それでも手が冷たすぎるのか、中々入れられない。

すこ～しづつ、すこ～しづつ・・・。

かけ湯するように、片手で薄緑色のお湯をかけてはまた反対の手。

そのうち慣れて、お鍋のお風呂へ浸してみます。

じんわり温かい。　そのうちちょっぴりだけ汗ばんできました。

温かい・・・手湯を感じながら思い出してみる。　もちろんそれは奥さんのこと。




朝の間はね、洗濯回しながらまだ気分良くなかったんでリビングの長座布団にごろりと

横になってたの。

そしたら目さんの先に(雪景色の外の向こう側に)多分おねぇちゃんが並べた

奥さんの好きだった薔薇の鉢。

一番奥の鉢に、ピンクのバラが一輪雪の中で咲いていました。




私も頑張んなきゃいけない？

う～ん、でも無理。　今日も無理。

ちゃんと身体と相談しながら行かなきゃだよ。

昔の友達も、同級生も、前のご近所の奥さんも…みんな逝っちゃってさ。

お隣の奥さんまでもさ。

ちゃんと身体と相談しながら行くよ。

多分ね・・・。