き
姿形を借りている此の世界でも
判るものが在る
近寄りがたい 恐いと思う
据えた瞳を感じさせる
其れだけで萎縮してしまう
無言の時間だけが流れ往く
発言する事さえもう辛い
其の静けさが貴方にとって
安らいでいるなら問題
只 言葉を交わした時に
感じる違和感
いつもと違うと頭に響く警告
人はウサギと同じだよ
耐えられる心と耐えられない心
どちらもいるよ
只 臆病者ほど姿形に囚われない
なんもないよと嘯かれても
心の中に在る縮こまった自分は
大事で在ればあるほどの存在を
いらだたせているのだと感じる度に
心に涙を落とす
イラナイのは誰?
必要無いのは誰?
無駄な存在は誰?
全てに該当する
貴方の据えた目が分かる今なら
イラナイはずっと共に在る