麒麟

麒麟

♪♪♪ ...の庵 ♪♪♪

小説/詩

 くたくた
  本当はもうこのまま眠りたい

 ずるずる
  やばい、思考が止まりかける

 コンビニでも寄って
  肉まんでもう買うな
   そういえば今日まともに食べてないな

   まともってさ
  ちゃんと食べたって頭が認識している事
  只 兎に角食べた、は違うしね

  味覚が刺激されて思考がきちんと動いて
   そうすれば 其の日はきちんと動いた、になる

  今日の自分はどうだったかな?

  よろよろ
   如何、考えるより眠たい

  ふわわわ
   やっと着いた うし寝るぞ!
   おやすみ 俺!(廊下でグースカ)

 - お帰りなさい -

  此の声は貴方には届かないけれど
   其れでもいつも言ってるのよ?

  夕飯食べる時間も無くて
   残業も残して兎に角終電に乗って
   疲れで眠りこけたら何処まで連れていかれたでしょう?
 
  無事に家路に着けて何より

   言葉だけで声も持たない私は
    貴方の中に潜む
   貴方でも在るの

  いつか素敵なパートナーを得たら
  今度は私の代わりにその人が

  - お帰りなさい -

  そう薔薇が綻ぶ様な笑顔で出迎えてくれるわ


  其の時まで 私で我慢してね