花いかだ
桜の木が恋をしました
ある街の海の見える高台にある若い桜です
名前は桜夫
恋をされたのはすぐ隣の小さな桜子
彼には思いを伝えるすべがありません
そうだ
彼は思いを花びらに託して伝えます
散っていく花びらはいかだとなって清流を下っていきます
花いかだはそのまま海へと流れていきました
海はにこやかにほほ笑みました
次の日水平線に文字が現れました
それは植物にしか見えない文字です
その時街の人々は
海の彼方に蜃気楼を見ていました
はるか彼方の海に揺れ霞む小さな街を
珍しい出来事として見ていました
その中に桜子は愛のメッセージを
見つけました
思いは伝わりました
桜子は同じように花びらを散らしました
流れてきた淡いピンクの花いかだを
海は前よりにこやかな顔をして波に隠しました
次の日も海の彼方に蜃気楼が現れました
見た街の人々はなぜか明るく楽しい気分になりました
なんて今日は気持ちが良い日なんだろう
心地よく春の風が吹いています
その風の中
桜の枝と枝がそっと触れあいました
その瞬間たくさんの幸せの花びらが風に舞い
街へ海へと飛んでいきました
昔書いた物です
桜の季節になんとなく思い出して探してみました
この辺かなって6年前・・・
ズバリありました
純な恋って良いですよね^^
セカンド
2019/04/02 02:25:42
奈柚様
そうです過去作です
たまに載せます^^
そうですよね6年くらいは経っている
これからも宜しくです^^
花びらでの会話
海の仲立ちによって成立する
可能性って何処にあるかが分からない
試してみる事ですかね^^
奈柚
2019/04/01 13:24:07
最初 あれ?読んだ気がする…
って思ったけど
やっぱ過去作でしたか!
え?6年前?!
セカンドさんとこに来てから6年も経ってましたか?!Σ( ̄□ ̄;)
花びらで会話するって発想が素敵です♪
セカンド
2019/03/31 11:10:23
☽ほたる様
過去詩まで見て下さってありがとうございます
頬を赤らめる・・・
ではなくて花びらをピンクに染める的なのでしょうね^^
昨日は急に降ってきた雨のなか歩いたのですが
雨が桜色に染まっていましたよ~
☽ほたる
2019/03/30 14:26:53
桜の恋、素敵ですね^^
過去詩も見つけました~♪
桜の木は恋をしてるからあんなに儚げで綺麗なピンク色に染まっているのかな?^^