麒麟

麒麟

♪♪♪ ...の庵 ♪♪♪

小説/詩

 私は姿形は周りと同じなのにモンスター
  皆の言ってる事喜怒哀楽
   理解出来ないから
    空気が固まる

 其れでも独りは寂しい
 だから 外の空気を吸いながら
 大勢の同胞の群れの紛れて
   何事も無かったように見せる
    牙の生えた羊

 軟かな曲線を描く 其れは難しい事
 噛んで舐めて 其の味で多少理解する
  此処まで違ったら、、、

 誰にも危害加えないと
 静かにアピールする事で
 その場所に居させて貰える

  だけど 異だから

 此の角は同じでも此の牙は違い過ぎて
  口元を開く事も出来ずに
 微笑まれたら微笑み返すだけの
  孤独なモンスター

 誰も居ない 独りを歩むだけ
 誰も真実を知れば 消えて逝く それだからこそ 臆病なモンスター