緑の木曜日と、お休みの多い時期
いまは、受難集。つぎの日曜日がイースターです。
キリストの復活を祝う日です。
受難集は、キリストが十字架にかかった苦しみを思って静かに過ごす集ですが、
ドイツやオーストリーあたりでは、緑の木曜日という習慣があります、
イースター前の木曜日に、緑色をしたものを食べる、と言う、
日本の七草がゆのような習慣で、
気候が変わりやすいいまの時期に、
野菜を食べて、体の調子を整えよう、という習慣だったみたいです。
だいたいほうれんそうに、何種類かのハーブを刻んだどろっとしたソースを、ゆでたソーセージにかける感じで、
見た目にも味も、そんなに美味しくないのですが、
それを食べないと、なんとなく落ち着かない。のだそうで。
レントの時期から五月ごろまで、
春めいた陽気になったり、寒さがぶり返したり、ということが続きます。
色の濃いお野菜を食べて、なるべく体を休めるのは、理にかなっています。
日本でももともと、祭日などのお休みの多い時期は、それだけ心身が疲れやすくなる時期なので、
休んでね。という意味があったものと思われます。
ケアレスミスの連発するころでもあるので、
ゆったりめ、お野菜多めでみなさま、お過ごしください。