うみきょんの どこにもあってここにいない

うみきょん

日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

きらきら、名をしらない木たちがやさしい

タウン

仮想タウンでキラキラを集めました。

2019/04/17
キラキラ
集めた場所 個数
おしゃべり広場 10
展望広場 3


きらきら、おしゃべり広場、展望広場。

桜は、ほぼ終わり。季節が過ぎてゆく。新緑がつぶつぶとやさしい。

わたしは草的な花の名前はわりと知っているほうだと思うけれど、

残念ながら、木の名前をあまり知らない。

この新緑の時期、そのことを痛切に感じる。

名前がわからないから、木々の新緑、としかいいようがない。

花を眺めて、個々の名前をつぶやく。

すると花たちと、なにか交流が持てたような気がいつもする。

その交流が、木とは……。

いや、木たちがつぶつぶとした葉を生やしはじめているのをみて、

幸せな気持ちになる。まわりの色がやさしく輝いている。

つつまれたような、緑たちの、生のよそおい。

そこにも、たぶん交流といったものはあるのだ。

ただそれは景色全体として、そうなっているようで、

そこにはほとんど名前がない。

たまに柳の枝が揺れているなあと思う。

桜がすっかり葉桜に…。

カエデたちが緑の手のような葉っぱを……。

そのぐらいしかわからない。

そういえば、よく名もなき花とかいうけれど、

それはすこし違うといつも思ってしまう。

名もなき花というのはないのだ。

そう呼ぶ人が知らないだけなのだ。

わたしが名をしらない木たちが、つぶつぶと、やさしい。